DONPACHI



メーカー アトラス
リリース 1996年
ジャンル シューティング
推奨年齢 全年齢

内容

アーケードシューティングファンを熱くさせた、
本格派スクロールシューティングゲーム「首領蜂」が
オリジナルモードを仕様追加し、セガサターンで復活!


(使えない)3種の自機

プレイヤーは3種類の自機の中から1機を選択することができます。
はじめはショットが扇状に出せるTYPE-C(青色の機体)がいいかなと思います。
たしかにあまり移動しなくても敵を撃破できるので便利なのですが、
自機の速度があまりにも遅すぎます。ザコの弾もよけれませんよ。
攻撃力も最弱です。だからってレーザー撃ってたらこの機体選択した意味ないし・・・。
この機体が使えるのは序盤だけです。(自分は使いませんけど。)

気を取り直してヘリコプターの形のTYPE-B(緑色の機体)を選んでみます。
青いヤツよりは速いじゃないか、でもまだ充分遅いけど・・・。
ショットはどうかというと取説にはこうあります。
「自機が左右に移動している時、その方向のオプションが傾いて弾を出します。」
ふーん。たしかに右に移動すると右のオプションの発射角が小さくなっていって
最後には右真横に発射するようになります。
真横の敵を攻撃できたりする点では、発射角が固定されている青いヤツよりも融通が利いていい気がします。
しかし、これもステージが進むと使えない事に気付きます。
オプションの動きは「右に移動したら右に傾く(つまり右側を攻撃する)」ではなく
むしろ「右に移動したら左に傾く(左側を攻撃する)」が自然なのではないでしょうか。
「なぜ右に移動するのか」を考えてみます。
「右側にいる敵を攻撃する為」だったら右にオプションが傾くのは有効でしょう。
「左側にいる敵の攻撃を回避する為」だったら大変です。
左に移動をしない限り、自機よりも左側にいる「自分を右に回避させた原因である敵」を攻撃することはできません。
そしてその敵は攻撃されない事をいいことに容赦なく攻撃を仕掛けてくるでしょう。
右へ、右へ、右へ、画面端、死亡。
さて、このゲームが敵の虐殺を楽しめるかというと否です。
まともにやるならばこのゲームは常に「よけまくり」です。
よけまくりながら垂直線上に敵がいたら破壊できる(かもね)という勢いです。

結局、残ったTYPE-A(赤色の機体)が使えなさそうで実は使える、
いや、仕方なくこれを使う、
ぶっちゃけ、これでしかゲームにならない、
ということになります。
自機の垂直線上の敵しか攻撃できない赤いヤツ・・・。
硬派だなー。


7YEARS LATER, FINAL MISSION(つまり2週目)

5ステージで1週し、簡単なストーリーのようなものが見られます。
そして2週目が始まってしまうのですが、これが相当ヤヴァイです。
敵の量増えてない?
敵(だけ)速くなってない?
極めつけは、敵を破壊するとそこから呪いのように弾の塊がバラバラと降ってきます。
「どこにそんなに隠し持ってたんだ」と思うぐらい、
「こんな事なら攻撃しない方がマシ」と思うぐらい。
8面ぐらいから敵の攻撃はし烈を極め、もはやボム無しでは1秒も生きられません。
「よけれるわけねーだろ。」(ビートたけし風に)と気が付くと叫んでいます。
終盤はもはやゲームではありません。
何かの検査でしょうか?
ショットはもう要りません。
ボムだけ使ってください。
ボムを使い果たしたら敵が瞬殺してくれます。
ボムが補充されましたね。
何度もコンティニューのお世話になるでしょう。
コンティニューに飽きたら青いヤツを使ってみるのも一興です。
最後までコンティニューしていたものの勝ちです。


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