メーカー |
バンダイ |
リリース |
1997年 |
ジャンル |
ホラーアドベンチャー |
推奨年齢 |
全年齢 |
- 内容(※CDよりそのまま抜粋)
- 謎の爆発事故によって病院内に閉じ込められてしまうハジメ、アヤ、リョウ、ハジメ。<原文ママ
途中でミサトを加えた5人は、病院内からの脱出を計るが、次々に起こる不可思議な出来事に翻弄され、さらなる深みへと突き進んでいく。
仲間へのウィルスの感染、謎の研究施設、ミイラ...
数々の出来事が起こる中、5人の前に驚くべき光景が...。
ハイクオリティのCG映像と映画界の一流監督の演出で送るインタラクティブアドベンチャーゲーム。
- 参考
- http://www.bandaigames.channel.or.jp/index2.html
- 驚くべき光景 (誰も予想したくなかった)
- 「ほんとはメカ嫌いなのに、それ系の企画開発ばかり・・・。」
という社内の不満を解消させるべく作られたのでは?と思ってしまうこのゲーム、インターフェース、HPや取説のデザインなどからも「今までと違うものを作りたい。」という意気込みが伝わってきます。
クールでスタイリッシュでインタラクティブでバイオでホラーで(セクシーな)ヒロイン――。このゲームが掲げていたであろうコンセプトと同様のゲームは多々あって、売れるための条件でさえある気がするのですが、このゲームはワンアイデアのみでこれらのコンセプトを成し遂げようとしました。それがゲーム序盤の「病院パート」であり、後はそれを説明する為の無理な設定と強引な展開と退屈なゲームでしかありませんでした。
「驚くべき光景」は嘘ではありません。
- 長渕キック
- ムービーシーンが随所で流れるのですが、オープニングも含めてこの当時としては良くできてると思うのです。素人の見た目ですけど。人物の動きも面白いし(序盤だけ)アップのときの表情の変化も(序盤だけ)力が入っていて、表情さえ良ければなんとかなるんだなーと思いました。
でも、私気付いてしまいました。リョウは閉じ込められると必ず長渕キックを繰り出すことに・・・。
同じモーションを使い回しているというか、使い回せてしまうシナリオというのもいかがなものかと・・・。
<アヤ> 「閉じ込められたわ!」
<一同> 「またか!」
――作ってた人たちもそう思ってたに違いありません。
- NO FEAR (協賛)
- 序盤の病院パートはほんとに良く出来てると思うんですよ。今やるとただのフラグ立てなんですけど、ファーストプレイの時は結構興奮してやってたと思います。外界との遮断、人気の無い薄暗い建物内、次の爆発の予感、目に見えない細菌、鳴りっぱなしのアラーム音、着実にやって来る死の恐怖。いっそ、このパートだけでゲームにしてしまえばが良かったのでは?と思ってしまいます。まあ、それだけで引っ張るのに無理を感じたのでこうなったんでしょうけど。
演出上当然の要求ですけど、ゲームをやってると「ガシャーン」とか「プーン(何の音やねん)」とか効果音がやたら聞こえます。でも、その時に画面下に表示される「NO FEAR」って何だよ!プロレス好きにでもさせたいんでしょうか。そういえばリョウの人物紹介のときにも同じ言葉が。
「V/Lチェッカー」ってこのゲームの肝だと思いませんか。これがあるから病院パートが面白いようなものなので。でもV/Lチェッカー使うのってこのパートだけなんですよね。全く無用になった時は、クリアしたわけでもないのに安心してしまいました。
病院パートで敢えて苦言を申すなら、置物をずらすと鍵が・・って定番過ぎてやめて下さい。
- 過呼吸の主人公
- 研究所パートでは、稲葉浩志にかろうじて似てるだけのキャラの薄い主人公が、酸素ボンベを背負って過呼吸をします。ゲームをやってない方は何の事やら想像できないでしょうけど、シナリオは強引な展開へ突っ走っていきます。(古代遺跡でパズルをしたりとか。)
酸素の減りが早いのは主人公のせいですが、何も操作しなくても酸素は勝手に減っていきます。こういう所はリアルです。
そういえば、この時点で「V/Lチェッカー」は捨てて良し!(捨てれませんけど)。
- 看護婦でレースクイーンのヒロイン
- 研究所パートの途中で擬似的にパソコンを操作する場面があります。画面上にカーソルと文書ファイルのアイコンがありまして、アイコンをクリックして文書を開くのですが、アイコンの数が半端じゃありません。これを全部見ろと?(見ましたけど。)まず、ホストサーバーに繋ぎに行く画面は要りませんよね。そんな所リアルにしてどうするんですか。そもそもクラサバするような情報でしょうか、これ。待ち時間がとにかく苦痛です。
我慢してアイコンをクリックしていると「NAMEENTRYで8文字のキーワードを入力し、ゲームスタートすると、ここで「如月アヤ」特別フォトが十数点見れるぜ!」(「ぜ!」って・・・)とメッセージがでてきます。が、またやり直すのかと思うとうんざりして、どんな特別フォトでもどうでもいい気がしてきます。
ところで、「看護婦でレースクイーン」の如月アヤの特別フォトは当然CGだろうと思っていたのですが、実写でした。海でもないのに水着です。この時点で推奨年齢が全年齢で良かったかどうかが疑われます。小学生にこれを見せてどうしろというのでしょうか?プレイ当時小学生だった方の意見が聞きたいものです・・・。
「如月アヤ」の特別フォトをまだ見ていない、MJなんて売ってしまった、それ以前にサターンが無い、あるけどギレンで忙しい、もっとそれ以前にMJってフジでやってた歌番の事ですよね、という方は上記のHPからも見ることができます。なんでもオーディションから選ばれた本物のレースクイーンの方だそうで・・・。今どうしていらっしゃるんでしょうか(遠い目)・・・。でもやっていた人はとっくにHP見て知ってるんでしょうけど。いや、自分IT難民だったので(今も)これ知ったのつい最近なんですよ。
- かつてない恐怖だった (ある意味)
- その後、舞台は謎の遺跡へ、パズルをやらされて、悪事を洗いざらいしゃべる悪役が登場、足ののろい殺し屋が登場、変身できないT2000も何故か登場、ルパンにしか出てこないようなでっかい石が転がってきて、挙句に電車でGO!も体験できます。ミニゲーム集ですか、これ?
最後にスパイダーマンを青くしたようなT2000との対決になりますが、ここで温存していた「エタノール」を使ってみます。「シュー。」リストからエタノールが消えました。次に「新聞」をつか・・・読んでしまいました(自分が)。仕方なく「インフルエンザの予防接種」を使います。「ブシュ。」勝てました。ジェットシュリンジで。シャツでもまくって待ってたんでしょうか?
- 解けない謎(自分の中で)
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- 「K.2.C」(米米クラブかよ。)
- 「MJ」
- 「R?」(?)
- 「NO FEAR」テロップって結局何?
- ミサトの存在意味。
- 主人公の呼吸が荒い理由。
- ロバートの足がのろい理由。
- エタノールの使い途。
- 青いヤツの正体。
- 取説の「かつてない恐怖だった。」は誰の言葉か。(きっとすごいマイナーな人。)
- 「如月アヤ」役の人の行方。
- HPの更新が途絶えた続編の行方。
- 「嗅覚」って使いましたっけ?
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