雑記

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2010年

2010年になってやった事は2009年を振り返る事ではなく、
この10年を振り返った事だった。
自分はこの10年何をやってきたんだろうか。
何をやっていたか思い出せない。
怠惰と睡眠と浪費を繰り返しただけだ。
何ができるようになったんだろうか。
結局何もできちゃいない。何もかも中途半端で何も達成できていない。
そもそも目標すら立ててなどいなかった。
何者になったんだろうか。
何者にもなれていない。何もできない。私は無能力者だ。

この10年間、休みの日はほとんど家に篭もっていたが、
最近は孤独を噛みしめながら街を徘徊するのが趣味だ。
カフェにいた隣のカップルは他愛の無い話で盛り上がっている。
自分にもそんな時が短いながらもあったなと思う。
ゲームセンターにはDDRやビーマニがバージョンを変えながら
まだ稼動していた。
バイトの先輩と徹夜明けによく踊ったよな。
街を歩けば手をつなぐカップルや乳母車を引く家族連れが目に入るが、
それはひどく絵空事に見えて、私の将来には到底有り得ない事に思えた。
やたら広い青い空の下で街並みはミニチュアのようで、
そこで行き交う人々が延々と演じている光景はひどく空虚で脆弱に見えた。

ああ人の営みのなんとか弱き事よ。
私はそれを渇望しているのに、と同時に軽蔑しているのだ。
どこかで他人を見下し、世の中を斜めに見る癖は10年経っても変わっていない。
孤独であるが故に全能であるかのように錯覚して、
自分は特別な人間ではないのに心のどこかでまだ特別だと思っているのも変わっていない。
私の下らないプライドが完膚なきまでに打ちのめされて、
人として街なみに溶け込むのにあと何年かかるのだろうか。
 
 
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