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日本原電、相次ぐ火災で厳重注意



日本原電:保安院、5件目の火災で厳重注意
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120114ddm012040094000c.html


 13日午前10時20分ごろ、茨城県東海村の日本原子力発電東海原発(廃炉措置中)で、固化処理建屋屋上の冷却塔から黒煙が上がっているのを原電社員が発見。自衛消防隊が出動し間もなく鎮火した。
 原電によると、外部への放射性物質の漏えいや作業員の被ばくはなかったという。
 経済産業省原子力安全・保安院によると、原電の東海、東海第2原発と敦賀原発(福井県敦賀市)の火災は今年度5件目。保安院は原電を文書で厳重注意するとともに原因究明と再発防止対策の策定を指示した。



※ 指示文書
「日本原子力発電株式会社東海発電所固化処理建屋屋上に設置された冷却塔等における火災について(厳重注意) : 平成24・01・13原院第2号)」


 平成24年1月13日、原子力安全・保安院は、貴社から、貴社東海発電所固化処理建屋屋上に設置された冷却塔において火災が発生した旨の連絡を受けました。貴社においては、今年度、同発電所、東海第二発電所および敦賀発電所において、今回の火災を含め5件の火災が発生しています。このように、貴社の原子力発電所において度々火災が発生していることは誠に遺憾であり、厳重に注意します。
 このため、当院としては、貴社に対し、これまでの火災も踏まえ、度々火災が発生していることの原因究明及び再発防止対策の策定を行い、速やかに当院に対し報告することを求めます。



その5件がどれを指しているのか書かれていないので、よくわからない。
調べてみると、発煙含めると5件じゃ済まないのだが、火災ではないのでお得意の「事象」らしい。
まあ、公表するだけましって事か。

7月6日
東海第二発電所 廃棄物処理建屋における火災について


 当社、東海第二発電所(沸騰水型軽水炉、電気出力110万キロワット)は、第25回定期検査中のところ、7月6日9時48分頃、廃棄物処理建屋3階での雑固体廃棄物溶融処理作業において、現場作業員が高周波溶融炉へ廃棄物を追加投入した後に容器付近に炎を確認しました。このため、水をかけて消火しました。
 その後、10時07分に東海村消防署に通報し、東海村消防署による現場確認の結果、10時56分に「火災である」と判断され、同時刻に鎮火も確認されました。
 今後、火災が発生した原因を調査してまいります。
 なお、本事象による環境への影響はありません。



10月12日
敦賀発電所2号機 原子炉格納容器内における発煙について


 本日、平成23年10月12日15時5分頃、第18回定期検査中の敦賀発電所2号機原子炉格納容器地下中2階(管理区域)において、一次系サンプリングライン修繕工事におけるサポートの溶接作業中のところ、火花が養生シートに落下し、作業場所の養生シートから発煙していることを作業員が確認したため、直ちに不燃性シートで発煙箇所を覆い消しました。
 同日、15時21分に消防署へ通報し、公設消防による現場確認の結果、火災と判断され、16時36分鎮火が確認されました。
 本事象による負傷者はなく、周辺環境への放射能の影響はありません。
 今後、発煙に至った原因について調査します。



12月12日
敦賀発電所1号機 廃棄物処理建屋1階での火災発生について
敦賀発電所1号機 廃棄物処理建屋1階での過電流による短絡事象について


 敦賀発電所1号機は、第33回定期検査中の平成23年12月12日19時45分ごろ、廃棄物処理建屋1階の電気室(管理区域)において、同建屋2階の照明用電源を別のMCC※ユニットに切り替えるため、仮設ケーブルを敷設した後、運転員がMCCユニットの電源を入れた
ところ、同ユニットから出火したことを確認しました。直ちに初期消火を行うとともに、発電長より消防署へ通報し、20時52分に公設消防により、本事象は火災ではなく過電流による短絡事象であると判断されました。
 本事象による周辺環境への放射能の影響はなく、負傷者は発生していません。



12月27日
東海第二発電所 取水ポンプエリアにおける火災発生について


 東海第二発電所は第25回定期検査中(全燃料取出中)のところ、本日14時18分頃、協力会社作業員より、東海第二発電所取水ポンプエリア内の補機冷却海水ポンプ(C)出口圧力計用凍結防止用ヒーターケーブル被覆部に焦げた痕がある旨の連絡がありました。
 15時06分に東海村消防本部へ通報し、公設消防隊により15時45分に火災と判断され、同時刻に鎮火を確認しました。原因は調査中です。



1月13日
東海発電所 固化処理建屋屋上冷却塔における火災について


 当社、東海発電所(廃止措置中)は、本日10時20分頃、固化処理建屋屋上冷却塔からの発煙を当社社員が確認しました。
 10時30分に東海村消防署に通報するとともに、自衛消防隊を出動させ、初期消火活動を行い、10時44分頃に残り火がないことを確認しました。
 東海村消防署による現場確認の結果、10時49分に「火災である」と判断され、同時刻に鎮火も確認されました。
 当該冷却塔は放射性液体廃棄物を蒸発固化させる際の蒸気を冷却し水に戻すためのもので、下部に溜まった冷却水(非放射性)の凍結防止のために電気ヒータを用いており、当該電気ヒータの上に作業掲示用のビニールシートがあり、接触状態にあったため、当該電気ヒータの通電に伴い、過熱して発火したものと推定されます。
 電気ヒータの通電は、冷却塔の点検後確認のため、本日朝に行ったものです。
 なお、本事象による人身災害は発生しておりません。
 今後、火災が発生した原因の詳細を調査してまいります。



こうして見ると、火災って人のちょっとした行動でいとも簡単に起こる。
容器に廃棄物が詰まって燃えるとか、溶接の火花が養生シートに落下して燃えるとか、
加熱したヒーターに作業掲示用のビニールシートが接触して発火とか。
で、火災が起きてみないとミスや問題に気付けない。


一番火災が起きてはいけない場所で、
人間はヒューマンエラーに勝利することができるのだろうか。


2011年度プレスリリース一覧 | 日本原子力発電株式会社
http://www.japc.co.jp/news/press/2011/index.html

東海第二発電所 廃棄物処理建屋における火災について(原因・対策)
http://www.japc.co.jp/news/press/2011/pdf/231116.pdf
 
 
 
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