雑記

自分は本当に弱くなった。とてつもなく。
何故か答えを探していた。
昔の自分はほとんど家と職場の往復の人生だったが、
それでも正気を保っていたのは、信念があったからだ。
アニメの主人公の如く、奇跡を信じて、想いはいつかは届くと。
そんな仮初の信念でも、自分はそれにすがって生きていた。
いつかは自分の元に愛する人が帰ってくるのではないかと。
ただひたすら愛する人の事だけを考えていればいいのだと。
それは案外うまくいっていたのだと今は思う。

そんなものは幻想だと分かっていたが、
本当に幻想だったと確認するのに10年かかって、
自分は信念を失った。
信念を持っていたことによる恩恵と
信念を失う事の影響がその時は分からなかったが、
ここ1年心身ともに調子を崩すようになって、
昔の自分が何を思っていたか思い出して、ようやく分かった。

信念こそが重要なのだ。
何があっても大丈夫という何か。
今の自分にはそれが全くない。
守るものも、本当にやりたいことも、果たすべき役割も何もない。
分からない。いい歳してだ。