雑記

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人類がまだあった頃

「人間なんて生まれてこない方がいいに決まってるじゃない。」
と昔、西部邁が朝生で言っていた。

反出生主義という言葉が知られるようになって久しい。
私は生まれて来ない方が良いという考え方には少し反対だ。
生まれてきた事自体は祝福されるべきなのだ。
でなければ本当に生命が呪われたものになってしまう。

世界は美しい。その上に乗っかってる社会やシステムがクソなだけだ。

こんな事も思う。

生まれて来ない方が良いという考え方が勝利して、
「そうですよね、子供を産むのはもうやめましょう。行く行くは滅びましょう」と
コンセンサスが取れてしまったような社会は間違っている。
もし、絶滅をゴールとしてしまうのであれば、その瞬間から
今日目に写るどんな景色も、全て意味が無くなってしまう。

でも状況は深刻だ。日本は貧しくなり、一方システムは人々を益々締め上げ、
反出生への議論やコンセンサスの有無など関係なく、
既に社会全体が無意味な日常を縮小再生産し、生命を無駄に消費させるだけの
生きたモルグになりつつあると感じる。

老いた自分の心象なだけなのかも知れないが。
 
 
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