HD DVD
次世代DVDの規格名。既存のDVDより記録密度が高く、大容量データを記録できる。高精細なHD映像を収録するために、片面1層のHD DVD-ROMでも15GBの容量を確保した。
2004年6月に、読み出し専用型のHD DVD-ROMが正式規格のバージョン1.0としてDVDフォーラムで承認された。このほかにも、追記型のHD DVD-R/HD DVD-R DL、書き換え型のHD DVD-RAM(2005年11月にHD DVD-Rewritableから名称変更)、HD DVD-RW(HD DVD Re-recordableから名称変更)などがある。
HD DVD-ROMの容量は1層(シングルレイヤー)片面で15GB。2層(デュアルレイヤー)片面で30GB。両面ではそれぞれ30GB、60GBとなる。書き換え型HD DVDの容量は1層片面で20GBだ。
HD DVDの特徴は、物理的な形状を既存のDVDから大きく変えていない点にある。このため、メディアの製造設備をDVDと共用できるほか、HD DVDとDVDの両方に対応した再生機器を比較的容易に作れる。カートリッジが不可欠ではなく、ノートPCなどで使う薄型のドライブも作りやすい。東芝は既にHD DVD再生用ドライブを搭載したノートPCを開発した。高解像度映像の記録用メディアとしては、ソニーや松下電器産業などが中心になって策定した「Blu-rayDisc」もあるが、直径や厚みこそDVDと同じであるものの、記録面の位置や必要なレンズがDVDとは異なる。
HD DVDは現行DVDと同じく、直径12cmで0.6mm厚のディスクを2枚貼り合わせた構造になっている。大きな違いはレーザーの波長。DVDが650nmの赤色レーザーを使うのに対し、HD DVDはより波長の短い405nmの青色レーザーを使う。レーザーの集光径の目安となる対物レンズNAも、DVDより若干大きいため、レーザーをより絞り込める。
HD DVDでは、光学系の変更による寄与以上に記録密度を高めるため、新たに「PRML(Partial Response and Maxi-mum Likelihood)」という信号処理方式を採用した。PRMLは、再生信号の歪みを修正する技術と、誤りを含む信号から最も確からしいデータを選択する技術を組み合わせた方式。東芝によれば、PRMLの採用によって、レーザーの絞り込み分以外に、DVDに比べ線密度が20%向上したという。HD DVDでは同時にトラック間の密度も高めている。
2005年9月にはIntelとMicrosoftがHD DVDプロモーショングループに加入。両社はHD DVDを支持する理由として、管理されたコピー機能、互換性、製造コストの低さ、ノートPCに適していることなどを挙げている。
2004年6月に、読み出し専用型のHD DVD-ROMが正式規格のバージョン1.0としてDVDフォーラムで承認された。このほかにも、追記型のHD DVD-R/HD DVD-R DL、書き換え型のHD DVD-RAM(2005年11月にHD DVD-Rewritableから名称変更)、HD DVD-RW(HD DVD Re-recordableから名称変更)などがある。
HD DVD-ROMの容量は1層(シングルレイヤー)片面で15GB。2層(デュアルレイヤー)片面で30GB。両面ではそれぞれ30GB、60GBとなる。書き換え型HD DVDの容量は1層片面で20GBだ。
HD DVDの特徴は、物理的な形状を既存のDVDから大きく変えていない点にある。このため、メディアの製造設備をDVDと共用できるほか、HD DVDとDVDの両方に対応した再生機器を比較的容易に作れる。カートリッジが不可欠ではなく、ノートPCなどで使う薄型のドライブも作りやすい。東芝は既にHD DVD再生用ドライブを搭載したノートPCを開発した。高解像度映像の記録用メディアとしては、ソニーや松下電器産業などが中心になって策定した「Blu-rayDisc」もあるが、直径や厚みこそDVDと同じであるものの、記録面の位置や必要なレンズがDVDとは異なる。
HD DVDは現行DVDと同じく、直径12cmで0.6mm厚のディスクを2枚貼り合わせた構造になっている。大きな違いはレーザーの波長。DVDが650nmの赤色レーザーを使うのに対し、HD DVDはより波長の短い405nmの青色レーザーを使う。レーザーの集光径の目安となる対物レンズNAも、DVDより若干大きいため、レーザーをより絞り込める。
HD DVDでは、光学系の変更による寄与以上に記録密度を高めるため、新たに「PRML(Partial Response and Maxi-mum Likelihood)」という信号処理方式を採用した。PRMLは、再生信号の歪みを修正する技術と、誤りを含む信号から最も確からしいデータを選択する技術を組み合わせた方式。東芝によれば、PRMLの採用によって、レーザーの絞り込み分以外に、DVDに比べ線密度が20%向上したという。HD DVDでは同時にトラック間の密度も高めている。
2005年9月にはIntelとMicrosoftがHD DVDプロモーショングループに加入。両社はHD DVDを支持する理由として、管理されたコピー機能、互換性、製造コストの低さ、ノートPCに適していることなどを挙げている。
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