３７年間の波乱の人生を送ったオランダの画家、ヴァン・ゴッホは人間や風景の中に見い出した情熱を強烈な色彩に表し続けた。あるがままに描こうとするあまり、健全な精神を損ない、１８９０年、ピストル自殺を遂げた。
死んだ兄の名前を付けられた彼は、常に周りから期待されていない事を感じていたが、弟のセオは、唯一安心できる相手だった。普通の人や物の中にひらめきを感じて、生命の美が放つ壮大な力を形に表し続けた。
１８５７年ポーランドに生まれたジョゼフ・セオドア・コンラッド・コルゼニウスキーは、英国の魅力に取りつかれ、英国に関することを習得する。
初めは英国海軍の水兵となり、次に、語学を習得することはまったく非合理的で無意味である、といわれている中で、彼は英語の学習に取り組む。
そしてついに小説家となり、優れた描写力、ストーリーの展開、登場人物の性格描写などが多くの読者を魅了した。
１９３３年英国のヨークシャーで道路工事をしていたパーシー・ショウは、ヘッドライトの中に光っている猫の目を発見した。これが現在車道のセンターラインに埋め込まれている「猫目」灯の発明につながった。さらにタイヤで汚されると反射しなくなることから、汚れを取るゴムの取り付けを考案した。
数ヶ月もの実験で交差点に使用したものは５０個を越え、財源は底をついたが、第二次大戦中、灯火規制があった時、この価値が大いに認められた。
イタリアの天文学者であり物理学者であったガリレオは、地道な考察と、冷静で客観的な真理への探究心から、多くの科学的問題を解決した。
パドゥア大学の数学教授をしていた時代には、引力や星の動く早さに関して、革命的な答えを出した。
１７世紀初頭、自分の天体望遠鏡を使って証拠を揃え、惑星は太陽の周りを回っているという、ポーランドの天文学者コペルニクスが、１００年前に唱えた地動説を証明した。
「リビングストン先生ではありませんか」という言葉で有名なスタンレーの冒険は、ウェールズの孤児としてニューオリンズへ逃走した後、米国海軍時代とニューヨークヘラルドの外国人記者時代に続く。
１８６９年、アフリカに派遣され、ナイル川の起源をつきとめたスコットランドのデビッド・リビングストン博士の探検隊を探し、ウジイで有名な対面をした。しかし冒険こそが人生そのものだったリビングストンは、帰国を拒否した。
エミリンは婦人選挙権を認めない英国で、政治的社会的抑圧に抗議する運動に一生を捧げた。１９０３年マサチューセッツで女性社会政治連合（ＷＳＰＵ）を結成し、冷静な議論によって政府に対抗し、現状打開を試みた。
政府はいったん合意したが、いざ実践される段になると抗議運動をした女性を投獄し、弾圧した。しかしエミリンとＷＳＰＵの会員は、鎖で手すりに縛られながら、１９２８年に婦人選挙権が与えられるようになるまで訴え続けた。
このドイツ人２人は酸素の装置無しにエベレストの頂上に立つという危険に挑戦した。
１９７８年伝統の遠征部隊に参加した２人は、脳の損傷、血管の破裂、精神異常、そして死の危険性までも覚悟していた。ベテランの登山家であるシェルパスでさえ酸素不足で死亡した。２４３８ｍの地点での取り決めは、たとえひとりが脱落しても、もうひとりは続けることだった。そして、２人ともほんの数秒だが成功したのである。
自己実現とは、そこで終わりにしてしまうのではなく、サミュエル・ラングホルン・クレメンスのようにユーモアをもって対処することだ。編集者の希望をすすんで受け入れ、彼はレポーターのマーク・トゥエインとなり、職業や住所も好んで変えた。彼は腰を落ち着けるのが嫌いだったが、結婚は続いた。金銭面でも浮き沈みが激しかったが、「トム・ソーヤ」と「ハックルベリーの冒険」の成功で、一挙に借金を返した。何事も楽しんだ彼の様子が作品から伝わる。
彼女の名前は今やエネルギーの代名詞として語り継がれています。１８３７年、１８才で即位した女王は、６４年間に渡って君臨し、９人の子供をもうけ、王室の政界への影響力を強めていきました。
英国史に君臨した女王はふくよかで好奇心が強く、精力的で行動力・洞察力に富み、家庭道徳、質素な服装、勤勉、礼節を好みました。愛するアルバートの喪に服している間も完璧に公務をこなし、復活して領土拡大する大英帝国に君臨しました。
ギリシャ神話の王子パリスは、３人の女神の前に呼ばれ、だれが一番美しいか答えるように命じられました。女神達はパリスに誘惑を仕掛け、アテナは知恵と栄光を、ヘラは富と力を、またアフロディーテは地球上で最も美しい女性、ヘレンを与えると約束しました。
パリスはアフロディーテを選び、ヘレンをトロイに連れ帰って妻に迎えました。彼女は既にスパルタ王と結婚していた為、トロイ戦争が始まったということです。