雑記

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Amazonとの戦い全文

決着が付いたのでバトル(にもなってないけど)やりとりを公開しようと思う。
結果?ダメオンにも勝てないのにアマゾンに勝てるわけないよね、って事で。

まず私からアマゾンへメール。

ネットで知ったのですが「ほしいものリスト」の件です。
ウィッシュリストの時は「非公開」という認識でした。
少なくともこれを本名で作成したり、公開しようという意思はありませんでした。
(その為に「ニックネーム」があるのではないのですか?)
しかし、御社は勝手に私の名前でこのリストを公開してしまいました。
googleには私の名前が載ってしまっています。
そもそもリストを公開にする前に、メール等で注意喚起するべきだったのではないですか?
完全に御社の不注意、ミスだと思います。
個人情報、プライバシーの扱いに慎重にならなければならない昨今に
規約がどうであれ、今回の件は企業倫理的にあってはならない事だと思います。
この件を今後どのような補償または対応をされるのでしょうか。
まずは問題を公表して素直に謝罪すべきなのではないのでしょうか?

それではご返答お待ちしております。



アマゾンからの返信。

Amazon.co.jpにお問い合わせいただき、ありがとうございます。このたびは、ほしい物リストにつきまして、ご心配をおかけしておりますことを、お詫び申し上げます。

まず、当サイトの『ほしい物リスト』の機能について、あらためてご説明申し上げます。ほしい物リストとは、Amazon.co.jpのストアのなかから欲しい商品をリストアップして、お友だちやご家族にお客様がプレゼントとしてお受け取りになりたい商品を知らせることができるサービスです。

ほしい物リストの性質は、ご登録いただいた方のご希望商品を他のお客様にお知らせすることを主な目的としている機能であるために、登録時はどなたでも閲覧可能な「公開」設定にされております。また、作成者のお名前は変更がない限り「アカウント名」が使用されます。

Amazon.co.jpでは、お客様の意図に反してご自身のアカウント名が公開されることを防ぐため、お客様が新規でほしい物リストを作成される際、あるいはほしい物リストをご確認いただく際に、公開となる旨のご案内を表記しております。当サイトヘルプページにも、ほしい物リストについてご説明しておりますので、ご確認くださいますようお願い申し上げます。

ほしい物リストを作成後に公開/非公開の設定を変更することもできます。設定変更方法は以下のとおりです。

1. 当サイトのページ上部の「ほしい物リスト」のリンクをクリックします。
2. 作成者の右側にある「設定内容を変更する」のリンクをクリックします。
3. アカウントにご登録のEメールアドレスとパスワードでサインインします。
4.「ほしい物リストの公開/非公開」で、該当の項目の左横にあるラジオボタンをクリックします。
5.「変更を保存」ボタンをクリックします。

また、ほしい物リストは特定の方にのみ公開することもできます。その場合は、お客様がEメールでお知らせした方のみがお客様のほしい物リストを見られます。特定の方にEメールでお知らせするには、ほしい物リストの「このリストをメールで友だちに知らせる」ボタンをクリックし、知らせたい相手のEメールアドレスを所定の欄に入力してください。当サイトより、指定されたEメールアドレス宛にお客様のメッセージとほしい物リストのリンクを添えたEメールをお送りします。

ほしい物リストを検索できるように設定した場合や、特定の方にお知らせした場合でも、ほしい物リストにはお客様のお届け先の詳細や電話番号は表示されませんのでご安心ください。ほしい物リストには、お客様ご自身で入力されたアカウント名、都道府県、自己紹介として入力した内容のみが表示されます。これらの設定は、お客様ご自身で簡単に非公開にご変更いただけます。

その他、ほしい物リストに関する詳細は、以下のURLより当サイトのヘルプページにてご確認ください。

http://amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/?nodeId=720602

Amazon.co.jpのまたのご利用を心よりお待ちしております。


Amazon.co.jp
カスタマーサービス
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・・・つまり、テンプレ回答
ほしいものリストの使い方なんか聞いてねえよ。
流出した個人情報に対してどう責任を取るのか聞いてるんですが・・・。

真面目に答えるつもりが既に無さそうだが
引き下がるわけにはいかないので追撃メールを出す。


ほしいものリストについては分かりました。
ですがウィッシュリストからの移行については触れていないと思います。
ウィッシュリストを作成時に公開にした覚えはありません。
「ほしいものリスト」に変わった時点で
それが何の告知もなく公開になった事が問題なのです。
テンプレートの文章を返すのはやめてください。
また、デフォルトではアカウント名を公開すると開き直ってますが
それは本名を公開すると言っているに等しいです。
個人情報保護の観点から見ればこの仕様はおかしいのではないですか?
何故なら多くの人はアカウント作成時に
偽名ではなく御社を信用して本名で登録しているからです。
そして言い逃ればかりの文章を読みますと
「私たちは悪くない、あなたがたが悪い」と言ってるようにしか
受け取れません。非常に裏切られた気分です。

この件は消費者生活センターに報告させていただきます。



これに対するアマゾンからの返答は無し。
つまり無視。
ダメオンと同レベルである事が判明してしまいました。

有言実行と言う事で、国民生活センターにメールしました。
(メールでは勢いで「消費者生活センター」って書いたけど違います。)


ネット通販サイトでの個人情報流出の件

いつもお仕事お疲れ様です。
同様のメールが既に届いている事かと思いますが
Amazon.co.jp(http://www.amazon.co.jp/)
という有名な通販サイトがありますが
このサイトには「ほしいものリスト」と呼ばれる機能があります。
簡潔に言えば自分の欲しいものをこのリストに登録し、他人に知らせる機能です。
以前はこのリストは「ウィッシュリスト」と呼ばれるものでしたが
3月8日ごろに「ほしいものリスト」と変わった際に
このリストが本名で公開されるという事態が起こりました。
これがネット上で問題になり、Amazon側はサイト内のこのリストを検索する機能を
停止させましたが、検索エンジンのgoogle上ではこのリストが
キャッシュ(記憶)され、本名とこのリストがセットで見れる状態になっています。
この状態は現在でも続いています。
しかしながらAmazon側はこれまでに何の公式な発表をしていません。
それどころか、公開される事を仕様として開き直っています。
ですが、実際、個人名がネット上に流出したのは事実です。
今回の件は個人情報保護法に抵触するのではないでしょうか?

さらに詳しくはニュース記事をご覧下さい。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/12/news082.html
http://japan.cnet.com/blog/staff/2008/03/12/entry_25005890/
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY200803120349.html

Amazon側の言い分としては正確には「アカウント名」で「公表」されるわけですが
ほとんどの人は「アカウント名」を本名で登録しているはずです。
偽名やニックネームで登録するほうが珍しいと思います。
実際今回のように明らかに本名と思われる名前が流出しているわけです。
もちろん私も名前が流出した中の1人です。
今回の件をAmazon側が開き直るにしても、少なくとも
場合によっては「アカウント名=本名」でこのリストが「公開」される
という事を注意喚起する義務があるのではないでしょうか。
また、私の場合はこのリストを作成時には「非公開」の設定にしていました。
しかし、今回の改変で勝手に「公開」に変更されていたのです。
その際にメール等で何の告知もありませんでした。

まだ本名でこのリストが公開になっている事を知らない人間がまだいるはずです。
Amazon側が何も告知していないから尚更です。
一刻も早い対応をお願い致します。



で、このメールがどう処理されたかわかりませんが

Amazon「ほしい物リスト」検索が復活 「デフォルトで公開」設定変わらず
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/21/news091.html
この記事の中で

再開後も仕様変更などはなく、リストは従来通りデフォルトで公開されている。ただ、リストを公開している場合、リストのユーザートップページ表示される注意書きに「アカウント名や届け先都道府県が公開される」など、公開される情報の内容を紹介する文章が加わった。


とあり、公開設定については仕様で開き直る模様。
きっと情報流出も仕様で開き直るんだろう。
で、注意書きを付け足しただけ。
調査した、とか言うわりには余りにも適当な措置と言わざるを得ない。

さすが「プライバシーマーク」も付いてないだけの事はある。

最後に、「個人情報保護法」では
5千件以上の個人情報を取り扱う事業者は、不正な情報取得や
本人の同意なしの第三者への提供をすると処罰されます。
また、個人情報の漏洩防止も求められます。

現在の公開設定は本当に本人の同意が得られていると言えるでしょうか。
また、mixiなどのSNS内で個人情報を公開するならまだともかく
googleなどからAmazon内の個人情報が検索できてしまうのは
個人情報の漏洩と言えないのでしょうか。

さて、戦いに敗れ、私はいつものようにアマゾンで購入を再開するのでした。


・・・便利さには敵わない。
 
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