雑記

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「終わりなき日常」と言っていた頃が懐かしい

終わりのないものなんてない。
そして放射能と暮らす非日常が、あたかも日常の顔をしてやってくる。
私達は放射能を気にする事に疲れ果てて、そのうちどうでもよくなるだろう。
それが新しい日常になる。
政府は何が起ころうと安全・基準値以下としか言えない。
廃都と引き換えに何百万の人間の健康を危険に晒す事を決めたのだ。

3号機圧力上昇 気体放出へ
3月20日 14時35分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110320/k10014794081000.html


原子力安全・保安院によりますと、空気を直接放出する措置を実際に行えば、今回が初めてで、放射性ヨウ素の放出量がこれまでより増えると予想されるということです。
(中略)
原子力安全・保安院は、「今回の作業で、外部に放出される放射性物質が増えることになるが、東京電力でも議論した結果、やむをえない判断だということになった」としています。



追記:とりやめた模様↓
東電 3号機気体放出当面せず
3月20日 16時13分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110320/k10014795881000.html


福島第一原子力発電所3号機の原子炉の入った格納容器の圧力が上昇しているため、東京電力は、容器内の放射性物質を含む気体を外に放出して圧力を下げる作業を予定していましたが、東京電力福島事務所によりますと、圧力が安定してきたということで、「現在の3号機は直ちに放出が必要な状態ではない。今後、圧力の状態を注意深く見守りたい」と話し、当面の間、放出は行わないことを明らかにしました。



The Evacuation Zones Around the Fukushima Daiichi Nuclear Plant (New York Times 3/16)
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/16/world/asia/japan-nuclear-evaculation-zone.html
アメリカ大使館、福島第一原発の50マイル内のアメリカ人に避難勧告。


※3/16時点での予測モデル
※予測は、格納容器が完全なままで残っているかどうかによる潜在的放射能濃度などの要素に基づいている。

zones-5.jpg 

1.6 km以内は、数週間以内に死亡  ┐
3.2 km以内は、2ヶ月で死亡の可能性 │ 29,000人
4.8 km以内は、口や喉からの出血  │
8.0 km以内は、吐き気、嘔吐、脱毛 ┘
80 km以内は、血液の化学的変化 2,024,000人




福島原発の放射能を理解する
http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html


私たちは、常に自然界の放射線を浴びている。
人体内の天然カリウム40から 0.2ミリシーベルト/年
空気中の天然ラドン222から 1ミリシーベルト/年

数ミリシーベルト(mSv)の被曝は全く心配する必要はない(しかしmSv/時を長時間蓄積するのは良くない)

放射線被曝とガンの発生率
ガンの種類1000mSvの被曝時、
10000人当たりガン発生の増加(人)
白血病
乳がん
甲状腺がん1.6
肺がん
胃がん
結腸がん

注意すべき核種
核種半減期
ヨウ素1318 日
セシウム13730 年
ストロンチウム9030 年
プルトニウム24114 年
ジルコニウム9560 日
モリブデン993 日
ルテニウム10340 日
セリウム14130 日
バリウム14014 日




セシウム137は生殖腺に大きなダメージを与える。
ヨウ素131は甲状腺に蓄積し、ダメージを与える。
ストロンチウムはカルシウムに似た性質で骨に濃縮される。

骨に吸収されたストロンチウム90の生物学的半減期は50年で、有効半減期としては18年。
理論上は放射性物質は消失しないから、一度吸収されたら、一生、造血機能に障害を与え続ける。

最も危険なα線を放出する酸化ウランや酸化プルトニウムを肺に吸い込めばどうなるか?
ウランの生物学的半減期は300日。プルトニウムの生物学的半減期は、骨では50年、肝臓で20年。
そして、肺や骨髄や生殖器は、至近距離から死ぬまでα線を浴び続けることになる。




Simulation de Nuage radioactif Fukushima (IRSN)


実は15日にドライベントやってました。

東電、蒸気放出の実施日を訂正
2011.3.21 11:15
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110321/dst11032111150032-n1.htm


 東京電力は21日、福島第1原発2号機で原子炉格納容器内の放射性物質を含む蒸気を外に逃がした操作について、実施したのは15日午前0時からの数分間だったと発表、「16日から17日にかけて実施した」との20日の説明を訂正した。

 格納容器につながる「圧力抑制プール」内の水を通さずに蒸気を直接逃がすため、放射性物質をより多く放出する方法だった。



都内における大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果について
3月15日
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/keisoku-0315.pdf


測定場所:東京都世田谷区深沢
単位(Bq/m3)※
採集時間ヨウ素131ヨウ素132セシウム134セシウム137
0:00- 7:1210.88.51.91.8
7:12- 8:233.41.20.20.2
8:23- 9:006.23.40.80.8
9:00-10:0067591211
10:00-11:002412816460
11:00-12:00831022423
12:00-13:008.78.32.22.2
13:00-14:005.64.20.80.8
14:00-15:006.24.610.9
15:00-16:009.87.21.91.8
16:00-17:00117.51.91.7
17:00-18:00117.61.81.7
18:00-19:00129.32.42.1
19:00-20:009.46.722
20:00-21:003.32.70.90.7
21:00-22:003.42.50.70.6
22:00-23:003.430.90.8
23:00- 0:001.61.20.30.3

※例えば、10Bq/m3の場合、1m3の空間の中に、1秒間に10個の放射線を出す能力のある放射性物質が存在していることを意味します。



日本人の平均寿命はこれから短くなるだろう。
人が早く死ぬことによって、皮肉にも高齢化社会と年金問題と少子化問題が同時に解決するだろう。
ある人は少し短くなった人生をより享楽的、退廃的、利己的に生きるだろう。
またある人は限られた命を有意義に使う事に目覚めるかもしれない。
私達は未来に何を残すのか。原発の無い世界か、原発と原発が出すゴミと放射能にまみれた世界か。
 
 
 
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