ATX電源
マザーボードのフォームファクターを定めた「ATX仕様」に従って作られたPC用電源ユニット。当初は、ATX仕様の中で対応する電源の外形寸法やコネクターなどを記述していたが、より詳細な仕様が必要になり、「ATX Power Supply Design Guide」として電源の仕様だけを独立して規格化した。ATX仕様が出る前は、デファクトスタンダードとして、IBM PC ATの電源と互換性のある、いわゆる「AT電源」などが使われていた。
ATX電源で、それまでのPC用電源から変更された主なポイントは、角型20ピンコネクターの採用、+3.3Vの供給、マザーボードを通じて電源のオン/オフを制御する方法の標準化などだ。ATX電源は-12V、-5V、+3.3V、+5V、+12Vという電圧値のDC(直流)電源を供給する。-12Vは一部の回路でしか使われておらず、-5Vは現在は不要。出力の大半は+3.3V、+5V、+12Vとなっている。
かつては、CPUやメモリーを含む大半のデジタル回路が+3.3Vと+5Vで動作していた。このため、電源ユニットは、+3.3/5V出力を大きく取れるように設計されていた。しかし、現在は+12V出力が強化されている。そのきっかけは、大電力を必要とするPentium 4の登場。マザーボードは、DC-DC変換で様々な電圧を作り出す回路を搭載している。当初はその供給側の電圧として+5Vを使うケースが多かったが、変換効率を高めるために+12Vが使われるようになった。
ATX電源の仕様は、ATX仕様の「Ver.2.1」で+12V出力を拡張したのに対応して、電源部分を独立して2000年2月に「ATX/ATX12V Power Supply Design Guide Ver.1.0」としてリリースされた後、何度か改訂されている。
出力の拡張や安全基準の適用の明確化などが改訂の主な内容だが、2003年2月にリリースされた「ATX12V Power Supply Design Guide(ATX12VPSDG)Ver.2.0」では、大電力を供給できるように、マザーボードに接続するメインコネクターをそれまでの20ピンから24ピン仕様へ拡張し、Serial ATA用のコネクターを追加している。
最新版は「Ver.2.01」。これらの拡張に対応したことを明示するため、実際の製品では「ATX12V Ver2.0対応電源」と書かれていることもある。
ATX電源で、それまでのPC用電源から変更された主なポイントは、角型20ピンコネクターの採用、+3.3Vの供給、マザーボードを通じて電源のオン/オフを制御する方法の標準化などだ。ATX電源は-12V、-5V、+3.3V、+5V、+12Vという電圧値のDC(直流)電源を供給する。-12Vは一部の回路でしか使われておらず、-5Vは現在は不要。出力の大半は+3.3V、+5V、+12Vとなっている。
かつては、CPUやメモリーを含む大半のデジタル回路が+3.3Vと+5Vで動作していた。このため、電源ユニットは、+3.3/5V出力を大きく取れるように設計されていた。しかし、現在は+12V出力が強化されている。そのきっかけは、大電力を必要とするPentium 4の登場。マザーボードは、DC-DC変換で様々な電圧を作り出す回路を搭載している。当初はその供給側の電圧として+5Vを使うケースが多かったが、変換効率を高めるために+12Vが使われるようになった。
ATX電源の仕様は、ATX仕様の「Ver.2.1」で+12V出力を拡張したのに対応して、電源部分を独立して2000年2月に「ATX/ATX12V Power Supply Design Guide Ver.1.0」としてリリースされた後、何度か改訂されている。
出力の拡張や安全基準の適用の明確化などが改訂の主な内容だが、2003年2月にリリースされた「ATX12V Power Supply Design Guide(ATX12VPSDG)Ver.2.0」では、大電力を供給できるように、マザーボードに接続するメインコネクターをそれまでの20ピンから24ピン仕様へ拡張し、Serial ATA用のコネクターを追加している。
最新版は「Ver.2.01」。これらの拡張に対応したことを明示するため、実際の製品では「ATX12V Ver2.0対応電源」と書かれていることもある。
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