戦慄!”海のBSE”で「もう魚も食べられない!?」
『FRIDAY』 2005年5月6日号
ドーモイ酸は藻類が毒化してできる海洋性自然毒の一種。ドーモイ酸を含んだプランクトンを甲殻類・貝類が摂取し、それを魚が食べたりしているうちに、食物連鎖を通して猛毒は海洋生物全体に拡がっていく。そして、クジラなどの哺乳類の体に入るとドーモイ酸は脳を目指し、24時間以内に燃焼して脳を破壊。急性脳症を引き起こすのである。『クジラの死体はかく語る』(講談社刊)の著者で「海の哺乳類情報センター」代表、荻野みちる氏が警鐘を鳴らす。
「ドーモイ酸はプランクトンも魚も殺さない。哺乳類だけを標的にします。(中略)恐ろしいのは、人間がドーモイ酸を持った魚を食べた場合。腹痛、頭痛、嘔吐、呼吸困難、肝臓や腎臓の障害、意識障害などに襲われます。死亡率も高い。この毒は熱しても冷凍しても死なない。鳥が魚を食べることを考えると、どこまで広がるか想像もつきません」
脳を冒され、治療法がないところなど、まさにBSE(牛海綿状脳症)と同じだ。
赤潮の異常発生、地球温暖化、海洋汚染など、ドーモイ酸が発生するメカニズムは諸説あるが、判明していない。(抄)
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