符号あり右シフト

符号あり整数の右シフト動作は一定していません。
まず正の数の右シフトは左から0がシフトインされます。
負の数の場合は、ANSI Cでは規定していません。
処理系に依存するという事になっています。
その動作には2種類あります。


(1)符号ビットのコピーをシフトインする(算術シフト)
(2)0をシフトインする(論理シフト)


算術シフトは、算術計算に耐えるシフトを意味しています。
例えば-1000を右1ビットシフトしたら-500になるべきだというシフトです。
これに対して論理シフトは、
とにかく指定数だけシフトすればいいというシフトです。
負の数を右にシフトして、結果が正の数になっても構わないというものです。

このように右シフトには2つの方法がありますが、
実際には算術シフトをとっている処理系が大部分です。
それはシフト演算と算術演算とに一貫性がでてくるからです。
このようにシフト演算には処理系依存という要素がありますから
実際の運用にあたっては、
シフト処理は符号無し整数に対して行う
という姿勢が望ましいと言えます。
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シフト演算


#include <stdio.h>
void main()
{
 int b = 1;
 printf( "%d %d\n", b * 2, b << 1 );
 printf( "%d %d\n", b * 4, b << 2 );
 printf( "%d %d\n", b * 8, b << 3 );
 printf( "%d %d\n", b * 16, b << 4 );

 int a = 16;
 printf( "%d %d\n", a / 2, a >> 1 );
 printf( "%d %d\n", a / 4, a >> 2 );
 printf( "%d %d\n", a / 8, a >> 3 );
 printf( "%d %d\n", a / 16, a >> 4 );
}


実行結果

2 2
4 4
8 8
16 16

8 8
4 4
2 2
1 1


シフト対象整数が正の時、
i * 2n と i << n は同じ結果になる。
i / 2n と i >> n は同じ結果になる。

左に1ビットシフトするごとに値は2倍になる
右に1ビットシフトするごとに値は1/2倍になる
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