PC(のビデオ機能)やディスプレイ、プリンターなど、各種の機器間で異なっていた色の再現性を統一するための規格(色空間)。ディスプレイで再現可能な色域をベースに、個人ユーザーや家庭向けの機器間で容易に色合わせできるように、IEC(International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)が定めた。より広い色域を規定した色空間として、「Adobe RGB」「sYCC」などがある。
コンピューターシステムの性能評価の標準化を目的として、ワークステーションメーカーを中心に1988年に設立された米国の非営利団体。各種のベンチマークテストを開発・販売している。
テストの中でも、プロセッサーの整数演算性能を測る「SPECint」、浮動小数点演算性能を測る「SPECfp」、グラフィックスシステムを対象とした「SPECviewperf」は有名。ただ、自作PCにはなじみが薄い。
メモリーモジュールに、CLやtRCD、tRPや製造元、シリアルナンバー、利用可能な最高動作周波数など各種の情報を記録しておく仕組み。PCの起動時にBIOSがSPDから値を読み出して、メモリーのパラメーターを自動設定する。自作向けのマザーボードでは、SPDの情報を使わずに手動で設定できる製品が多い。世の中には、SPD値を使わずより高速な設定が標準になっているBIOSや、DRAMチップの仕様とSPD値が食い違っているモジュールもある。これらはしばしばトラブルの元となる。
システム管理や電源管理などに利用されるチップ間通信インターフェース。元はノートPC向けの「Smart Battery」用にIntelが開発した規格で、バッテリー残量などを知るために使われた。現在は、ACPI(Advanced Configuration andPower Interface)でも使われている。最大100kbpsによるシリアル伝送で、信号線と同期クロックの2本で接続でき、汎用性が高い構造だ。
GeForceシリーズを搭載したビデオボードを2枚搭載することで、3Dグラフィックス性能を理論値で2倍に引き上げる、NVIDIA独自の仕組み。SLIに対応したビデオボードは、ボード上部にSLI端子を備えており、専用のコネクターで接続することでSLI動作が可能となる。SLI端子はPCIExpress版にのみ実装され、AGP版にはない。
【スカジー】
HDDやその他の機器を接続するインターフェースの一種。USBやIEEE1394が一般的になる前は、高速な外付け機器の接続用として使われていた。現在HDDメーカーはSCSIタイプのHDDをハイエンドシステム用と位置付けており、1万回転/分や1万5000回転/分など高速タイプをラインアップしている。73GBで実勢価格が6万〜7万円などと高価で、自作PCで使用する人は限られる。
英国のSiSoftwareが開発・販売する、PCの性能分析用ソフト。最新版は「Sandra 2005 SR2」。無料で使える「Sandra Lite 2005 SR2」のほか、Itanium用のWindowsにも対応するProfessional版(29.99ユーロから)やEngineer版、Enterprise版がある。
各パーツやWindowsの詳細な情報を表示したり、CPUやメモリー、HDD、光学ドライブ、ネットワークなどの速度を計測できる。結果はグラフで表示するほか、テキストファイルで出力することもできる。さまざまなパーツで計測した結果のデータベースが入っており、自分でテストした結果をいろいろなパーツと比較できる。微妙な性能差が表れやすく、比較的再現性も良いため、Sandraの結果はマザーボードを含む各パーツの性能評価の一つの指標になる。
音声のデジタル信号を入出力するための機器間インターフェース規格。ソニーとPhilipsが開発した。ケーブル1本で7.1チャンネルまでの音声信号をデジタルのまま転送できる。PC用の機器の多くは、96kHz/24ビット出力までの対応で、192kHz/24ビット出力に対応した機器は少ない。端子は光ファイバーを利用した「オプティカル」の角型と丸型、「コアキシャル」と呼ばれる同軸ケーブルタイプがある。
DVD+R/+RWをDVD-ROMであるかのように見せかけること。DVD+R/+RWをうまく認識できない家庭用DVDプレーヤーでも、再生できるようになる可能性がある。具体的には、ドライブ内にある「ブックタイプ」(DVDメディアの種類を示す情報、メディアIDとも呼ばれる)のテーブルをソフトウエアで書き換えて、記録したDVD+R/+RWメディアがDVD-ROMとして認識されるようにする。
DVD-R/-RW/-RAMではできず、またDVD+R/+RWの記録ができるドライブでも、すべてでROM化ができるわけではない。リコー製ドライブに付属する「CompatibilityRescue.exe」で+RのROM化ができるほか、DVDの情報表示ツール「DVDINFOPro」(http://www.dvdinfopro.com/)でも可能。
【リスク】
マイクロアーキテクチャー(CPU内部の命令の流れの構造)を単純化することで回路規模を縮小し、チップサイズやコスト、消費電力の低下を狙ったCPUの設計思想。一般に命令セットはシンプルで、多くの場合は1クロックで1命令を実行する作りになっている。旧Digital Equipment(DEC)の「Alphaシリーズ」、Motorola(開発当時、現在は分社化したFreescale Semiconductor)とIBMの「PowerPCシリーズ」などがある。対立概念は「CISC(Complex Instruction Set Computer)」。