Blu-ray Disc

 ソニーや松下電器産業、パイオニア、日立製作所、Royal Philips Electronicsなどが策定した大容量光学メディアの規格。2002年2月に発表された。書き換え型の「BD-RE」、読み出し専用の「BD-ROM」、1度だけ記録できる「BD-R」などの規格がある。容量は1層記録で23.3G/25G/27GBの3種類。2層(デュアルレイヤー)はそれぞれ46.6G/50G/54GBとなる。BD-REはメディアの記録面だけカバーのある「オープンタイプ」か、全体がカバーで覆われた「シールドタイプ」のいずれかのカートリッジに入っている。
 直径12cm、厚さ1.2mmと外形はDVDやHD DVDと同等。レーザーも波長の405nmと同じだ。ただ、記録層は読み取り面から0.1mmの位置にあり、必要なレンズも異なる(対物レンズNAは0.85)。HD DVDと比べると、既存のDVDと再生互換性のある機器を作るのにコストがかかるうえ、メディアの製造に既存のDVD用の設備を転用しにくい。ただ、Blu-ray Disc陣営はDVD-ROMと同等のコストでBD-ROMを製造できるとしている。
 Blu-ray Disc対応機器とメディアは既に出荷されている。ソニー、シャープ、松下電器などがBlu-ray Disk搭載レコーダーを販売している。PC用のBDドライブの開発も進んでいる。
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ATX電源

 マザーボードのフォームファクターを定めた「ATX仕様」に従って作られたPC用電源ユニット。当初は、ATX仕様の中で対応する電源の外形寸法やコネクターなどを記述していたが、より詳細な仕様が必要になり、「ATX Power Supply Design Guide」として電源の仕様だけを独立して規格化した。ATX仕様が出る前は、デファクトスタンダードとして、IBM PC ATの電源と互換性のある、いわゆる「AT電源」などが使われていた。
 ATX電源で、それまでのPC用電源から変更された主なポイントは、角型20ピンコネクターの採用、+3.3Vの供給、マザーボードを通じて電源のオン/オフを制御する方法の標準化などだ。ATX電源は-12V、-5V、+3.3V、+5V、+12Vという電圧値のDC(直流)電源を供給する。-12Vは一部の回路でしか使われておらず、-5Vは現在は不要。出力の大半は+3.3V、+5V、+12Vとなっている。
 かつては、CPUやメモリーを含む大半のデジタル回路が+3.3Vと+5Vで動作していた。このため、電源ユニットは、+3.3/5V出力を大きく取れるように設計されていた。しかし、現在は+12V出力が強化されている。そのきっかけは、大電力を必要とするPentium 4の登場。マザーボードは、DC-DC変換で様々な電圧を作り出す回路を搭載している。当初はその供給側の電圧として+5Vを使うケースが多かったが、変換効率を高めるために+12Vが使われるようになった。
 ATX電源の仕様は、ATX仕様の「Ver.2.1」で+12V出力を拡張したのに対応して、電源部分を独立して2000年2月に「ATX/ATX12V Power Supply Design Guide Ver.1.0」としてリリースされた後、何度か改訂されている。
 出力の拡張や安全基準の適用の明確化などが改訂の主な内容だが、2003年2月にリリースされた「ATX12V Power Supply Design Guide(ATX12VPSDG)Ver.2.0」では、大電力を供給できるように、マザーボードに接続するメインコネクターをそれまでの20ピンから24ピン仕様へ拡張し、Serial ATA用のコネクターを追加している。
 最新版は「Ver.2.01」。これらの拡張に対応したことを明示するため、実際の製品では「ATX12V Ver2.0対応電源」と書かれていることもある。
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ATX12V

 +12Vの供給を強化した電源規格。大電力が必要なPentium 4を安定して動かすために、ATX規格に追加する形でコネククーや容量などの仕様を定義した。現行の電源はほぼATX12V規格に沿っている。ATX電源の1×4ピンコネクターを、ATX12Vで定義された2×2ピンコネクターヘ変換するパーツも市販されているが、Intelは使用を推奨していない。
 マザーボード関連でこの用語を使う場合は、2×2ピンコネクターそのものを指すことが多い。現在はAMD製CPU用マザーボードにもあり、USB用の電源供給にも使われている。接続しないとたいていは起動できないか不安定になる。うっかり接続し忘れて「なんだ、このビデオ(またはメモリー、マザーボード、CPU)初期不良か?」と別のパーツの不具合だと勘違いすることがよくある。
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ASIO

【アジオ】
 オーディオドライバーの規格で、プロ向け音楽制作ソフトなどを手がけるSteinberg Media Technologiesが策定した。ソフトウエアとハードウエア間での音声データの転送方式を規定している。DTM(Desktop Music)用途を中心に普及した。「Direct Sound」などほかの規格よりも発音指示から青が鳴るまでの時間(レイテンシー)が短い。7.1チャンネル、96kHz/24ビットまでの音声に対応し、各チャンネルから独立した音声ストリームを入出力できる。利用には、ASIO対応のサウンドボードやUSB接続のオーディオインターフェースが必要。
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API

 OSに実装されている、特定の処理の集合体や、OSに処理をさせる際の手続き方法を示す言葉。OS固有のファイル管理やウインドウシステムの操作などをするプログラムでは、APIの利用が不可欠。プログラムのソースコードで、関数として呼び出す。ソフトの開発で意識しなければならない概念であり、一般ユーザーがAPIについて気にする必要はない。
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ALU

 CPU内部にある、整数演算や論理演算を担当する回路のこと。このほか、AGU(Address Generation Unit)やFPU(Floating point Processing Unit)もある。AGUは、メインメモリからの読み出し(ロード)や書き込み(ストア)の際にアドレスを生成する回路。FPUは、浮動小数点演算をする回路。Pentium 4やAthlonシリーズでは、FPUはSSEやMMXといったSIMD(Single Instruction Multiple Data)命令の演算器としても使われる。
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AGP

 ビデオチップとの高速データ伝送のために策定された、専用の拡張スロットおよぴインターフェース。信号線の名称や動作はPCIに似せて作られている。Intel製チップセットでは、1997年の「440LX」で初めて対応した。66MHzのクロックに同期した32ビット幅のパラレル伝送で「x1」(266MB/秒)、「x2」(533MB/秒)、「x4」(1.06GB/秒)、「x8」(2.1GB/秒)の4つの動作モードがある。しかし、Intelは2004年にAGPの代わりにPCI Express x16を採用したチップセットを投入。主流は、AGPからPCI Express x16に移行しつつある。
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AGC

 アナログ入力において、入力アンプの利得(ゲイン)を自動的に調整し、入力レベルが上限を超えないようにする回路のこと。オートゲインコントロール。画像の白飛びや黒潰れを防げる。ビデオのコピー防止信号として知られるマクロビジョンは、カラーバースト信号にレベルの高い異常信号を混入させることにより、このAGCを誤動作させて動作する。
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Active PFC回路

 PFCとはPower Factor Correctionのことで日本語では「力率改善」と言う。力率とは見かけ上の電力と消重した電力の比率のこと。
 回路構成によってActive PFCとPassive PFCの2方式がある。制御用ICを使うことで小さな回路で実現できることから、PC用電源ではActive PFCが主流。Active PFC回路では、細かくオン/オフを制御することで、オン期間を長くして力率を改善し、一度に流れる電流を抑える。
 PFC回路では「高調波電流」も抑制される。高調波電流は、基本周波数のn倍の周波数を持つ電流のこと。PCへの影響はさほど大きくないが、電気機器や送電設備に誤動作、発熱、発火などの悪影響を与える可能性がある。このため特に欧州で厳しく規制されている。
 電源における「効率」と「力率」は別物。誤解されることが多いが、PFC回路を付けると効率は落ちる。
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AC-3

 デジタル音声圧縮・伸張技術の一つ。Dolby Laboratoriesが開発し1992年に発表した。Dolby Digitalの音声記録フォーマットとして普及した。モノラルから5.1チャンネルまでの音声について32k〜640kbpsのビットレートでの圧縮・伸張方式が定められている。DVD-Videoでは384kbpsが使われている。
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