雑記

http://gardener.hustle.ne.jp/diary/

怒りの日(Dies irae)

福島産のキャベツやホウレンソウ、出荷停止解除
http://www.asahi.com/politics/update/0525/TKY201105250319.html


 菅内閣は25日、福島県産の野菜の一部について、出荷停止の措置を解除した。福島県新地町、相馬市、南相馬市の計画的避難区域を除く地域で生産されたホウレンソウやキャベツなどが対象。国の暫定基準を超す放射性物質が検出されたため、原子力災害対策特別措置法に基づき、出荷停止措置をとっていた。



ついに出荷が停止されていた福島県産の野菜が市場に出回る事になった。
政府は国民を一切合切、地獄の釜へ引きずり込むつもりだ。
基準値を下回れば本当に安全なのか。基準値など所詮、意図を持った人間が決めた値ではないか。
安全と危険の境界値なんて、本当は何十年もかけて検証しなければ出せないはずだ。
危険という根拠も無いが、安全という根拠も無い。
そんな食物を安全と言って、(時には風評被害という便利な言葉を使って)喰わせようとする。
政府がするべき事は、害があるかもしれない食物を国民に食べさせることではないはずだ。

素直な善人ほど、復興支援と思って、東北の野菜を買って食べるだろう。
農家も政府に「安全だから作りなさい。売れないのは風評被害だから知りません。」
と言われて、ただでさえ被災地であり、被爆地であり、家族も家も失った人もいるだろうに、
その上、何か裏切るような後ろめたい気分で仕事をさせられるとしたら、それは地獄だろう。

政府は無辜の人を殺す事になる前に、何をすべきか考えよ。


福島3号機、汚染水が移送先で漏出か 水位が低下
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E0E4E2E2938DE0E4E2E7E0E2E3E39F9FE2E2E2E2

「測定してみたら年間1シーベルト被曝」 原発から28km 浪江町の中学校 ←永遠に住めないだろ…
http://alfalfalfa.com/archives/3387188.html

最初、電力会社は原発に乗る気では無かった。
事故が起きれば甚大な被害と損害が出るだろうという資料も出していた。
それに号令をかけて原子力政策を強引に推し進めたのが中曽根康弘だった。

確かに、この国の少資源とオイルショックに見られたエネルギーの安全保障の問題が
背景にあった事を思えば、仕方なかったのかもしれない。

だが、いざ原子力を始めると、金が投下される所に利権が生まれ、利権が金を集め、
やがて、事故が起これば危険という認識があったにもかかわらず、
一番蔑ろにしてはいけない「安全」を利益の為に蔑ろにした。
想定値をコストカットの為に御用学者に甘く見積もらせた。蓋が開いてみれば
自分達が勝手に決めた想定内で、地震も津波も想定外と言って言い逃れしようとしている。
そして、東電のやったことは、電力を人質にし、札束で頬を叩き、
「原発は安全です。クリーンです。」と、安全性を無視して出来たその金で
安全を訴えていたのだ。悪の所業である。そしてこの悪の根は根深い。こんな風に↓

山本太郎、出演予定のドラマ降板に 反原発発言が原因か ツイッターで大反響
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110526-00000021-flix-movi


消費者が買わないのは「風評被害」ではない。
「健康被害よりパニックが怖い」という政府が信用できないからだ
「由らしむべし。知らしむべからず」は通用しない

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/6019


パニックを恐れて、事実を言わない、都合の悪いデータを出さない。
国民を見殺しにする。これがこの国の危機管理らしい。
口を開ければ呼吸するように安全ですと嘘をつき、直ちに影響は無いと言い張って、
果たして、中国共産党を笑えるだろうか。悪魔が政権を握っているようなものだ。

テレビは震災も原発も終わったかのように、震災前の馬鹿日本の日常を「演出」している。
スポンサー様と札束の前には何も言えない、ゴミ電波を垂れ流すテレビ。
(投げ捨てられるテレビが手元にもう無いのが残念だ。)

国会は言った言わないの下らない責任のなすりつけ合いで、時間だけが出血していく。
被災者不在の議論で、原発事故すらまだ収束していないのに、お給料だけは頂いている。
この国の国会議員は全員スナッチャーにすり替わってしまったらしい。

そして、札束の前に屈服し、真実を捻じ曲げ都合の良いデータを捏造してきた似非学者。
これからは東大やら東工大やらの学者の口から出る言葉は全て嘘と思うことにした。
権威に真実など付いて来るわけがない。
 
 
 
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砂上の楼閣

もんじゅ保安検査を開始 昨夏落下装置あすにも引き抜き
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110523-00000512-san-soci


 経済産業省原子力安全・保安院は23日午前、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器内に落下したままになっている燃料交換用の炉内中継装置の引き抜き作業について、安全性を確認するための保安検査を始めた。
 日本原子力研究開発機構は福井県の了承を得るとともに、保安院から安全性などが妥当と認められれば、24日にも引き抜き作業に着手する。
 もんじゅは昨年5月、15年ぶりに運転を再開したが、同年8月に同装置が落下し、変形したため引き抜けない状態が続いている。



■高速増殖炉は商用レベルでは実現してない。

・もんじゅは、実用化2段階前の「原型炉」。経済的に成り立つ「実用炉」はまだ実現していない。

■高速増殖炉は非常に危険。

・燃料棒の間隔は、わずか1.4ミリ。燃料棒が変形した際に、核暴走事故に繋がり易い。
・冷却材がナトリウム。中性子を高速のスピードのまま利用する高速増殖炉では、水は減速材になるので使えない。

■そもそもナトリウムが危ない。

・水に触れると爆発。空気に触れて火災。
  爆発反応では、水素と苛性ソーダもできる。水素は爆発の危険性があるし、苛性ソーダは金属を腐食させる。
・コンクリートを破壊。
  コンクリートは水分を含んでいる。ナトリウムが滲みこむと反応して水素が発生して、膨れて破裂する。
・放射性ナトリウムに変化。
・ナトリウムの液体は不透明。作業し辛い。
・熱しやすく、冷めやすい。
  急激な温度変化に耐える為に、配管を薄くする結果に。直径81cmの配管の厚さは、わずか1.1cm。
 
 
<参考文献>
動かない、動かせない「もんじゅ」―高速増殖炉は実用化できない
小林 圭二 (著), 原子力資料情報室 (編集)

http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=970

 
 
 
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服装は選考に影響はありません・・って言ってるのに

就活もクールビズで 企業呼びかけも学生鈍く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110522-00000101-san-bus_all


 節電対策で各企業がクールビズを前倒しで導入しているが、これに乗れないのが就職活動中の学生たちだ。東日本大震災の影響で、大手企業を中心に選考を先送りしており、暑い中でも就活は長引きそう。こうした中、学生にクールビズでの面接を呼びかける企業や、就活用にも“クールビズスーツ”を打ち出すメーカーも出てきた。(織田淳嗣)

 夏の冷房を控えることが予想される中、ソニーは学生に「リクルートスーツをご用意いただく必要はありません」と告知。面接官もクールビズで臨む。

 5月に採用活動を再開した富士通ネットワークソリューションズも、人事担当者がブログでクールビズを学生に呼びかけている。就職支援サイト「リクナビ」の岡崎仁美編集長は「スーツの着用が必ずしも必要でない企業は、積極的に学生にアナウンスしてほしい」と話す。

 夏を乗り切るリクルートスーツとしては手軽に洗えるものが人気だが、あえて「脱スーツ」を打ち出したのが、はるやま商事。節電事情を踏まえたシリーズ「SAVE BIZ(セーブビズ)」を6月末から販売する。裾のロールアップ(巻き上げ)を前提としたパンツや7分丈の短パンといった商品を、学生に“模範スタイル”としてPRしていく。同社の横山健一郎・社長室長は「スーツもOKですが、わが社への就活は『SAVE BIZ』でお越しください」と話す。

 一方の学生側はどうか。高島屋は学生たちに「服装は選考に影響はありません」と伝えている。しかし、男女とも100人中99人の割合でリクルートスーツ。各企業の面接控室では上着を脱がず、暑さに耐える学生が多いという。



横並び主義もここまで来たか、とも思ったが、スーツを脱いだ時の服装が分からないのだろうか。
服装がある程度自由になるのだから、アピールにもなると思うのだが。
「服装は選考に影響ない」という前提と矛盾しているかもしれないが、
少なくとも、横を見て誰かがスーツを脱ぎ始めたから自分も脱ぐような学生を採用する企業は無いだろう。
面接官の方には、なんでわざわざスーツを着てくるのか是非問いただしていただきたい。
横並びは日本社会の処世術かも知れないが、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるので、
少なくとも、面接官までもがクールビズなのにリクルートスーツで臨むのは、
逆に評価を下げるリスクもある事を知っておいて欲しい。

ってそれらしく書いてみたけど、結局何が言いたいかと言うと、
就職難すぎて、就活生に「他者の評価を極度に恐れる病」が蔓延ってるな、と。
100人中99人の割合でリクルートスーツって、やっぱり異常でしょ。
 
 
 
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3号機のプールはどこへ消えた?

福島第一原発3号機の爆発についての解説 4月26日

 
 
バズビー教授 チェルノブイリと 同じくらい深刻 それ以上の人口が被爆

 

「欧州放射能危機委員会の科学担当幹事クリストファー・バズビー教授に 日本での今世紀最悪の核の危機について伺います。」

「メディアでは大きく報道されてはいないのですが 福島での爆発のひとつは当初伝えられたようなガス(水素)爆発ではなく 実は「核反応だった」という報告がありますが もしそれが本当なら原発を管理しているTEPCOが そんな最悪の展開を隠すようなことはしませんよね?」


「彼等がそれを隠すことはあり得ると思います 原子力産業界は二枚舌を使い 事実を隠蔽する行為をくり返してきました どこを見ても常に情報をどうにか変えて 彼等が優位にいられるようにしてきました 私もあれは多分「核爆発」だったとみていますが しかし それは原子炉の爆発ではなく 使用済み燃料が入っていた燃料プールでだった ということが今はかなり確かな見方だと つまりあのプールで何らかの「核爆発」があったと あのプルトニウムのMOX燃料の入ったプールでの爆発ですが あのビデオを観た人なら誰でも、あの巨大な爆発を見て 「水素爆発だ」とは思わなかったでしょう」

「もしそれが本当で水素爆発ではなく核爆発だったらその結果どうなりますか?」

「そうですね実をいうとさして違いはありません 問題は燃料棒です 膨大な数の放射性の燃料棒が空中に吹き飛ばされ 気化したことで 非常に多くの放射能が周辺に拡散しました それに炉心溶融(メルトダウン)があったことと 今も核分裂が起きているらしいこと その結果として容器そのものにひびが入っているかもしれない とにかく原子炉の中で「核分裂」が起きているというわけで それで10の14乗、1のあとにゼロが14個...ベクレルの放射能が 毎日放出されているわけです これは本当に深刻な事態です チェルノブイリの原発も核爆発だったという証拠があります 我々は2週間ほど前にベルリンでその詳細を聞きましたが 爆発のときの同位元素の測定値から チェルノブイリも水素爆発ではなく核爆発だったということがわかっています」

「多くの解説者は チェルノブイリと福島は比較にならないと言っていますが あなたは福島はもっとひどいことになる可能性があるとおっしゃいましたよね 今でもその見解をお持ちでしょうか つまり 今の状況はもっと悪くなる可能性があると?」

「えぇ、私はもっとひどくなる可能性はあると思います その理由は福島はチェルノブイリに比べると 事態のコントロールができていないからです チェルノブイリ事故でソビエト政府のとった行動のほうが迅速だったと しかし日本政府は人々を避難させるにものんびりしすぎていて いまだに禁止すべき区域から人々を十分に脱出させていない 私に言わせれば、退避は最低でも60から70キロにはしないと 70キロ内の地上の数値はチェルノブイリの避難区域よりはるかに高いと これらの積算値はチェルノブイリの避難区域の積算値より高いのです それに東京や東京の南部での放射能レベルも上昇していると ですからその違いはというと 日本ではチェルノブイリよりはるかに多くの人口が危険にさらされているということです チェルノブイリでは幸い汚染は北に向かい 南のキエフには(それほど)行かなかった だから被爆した人口もそれほど多くはない しかしここで言っておかなければならないのは 私たちが計算したチェルノブイリ事故による癌の死亡者数は 100万人という単位です 140万人というのが 先のベルリンの会議でECRRのリスクモデルを使った私たちの計算結果です 福島のケースでもほぼ同じくらいの数値が予測されます 避難していない人たちについて… 」

「しかし何故なんでしょう 私が読んだあるニュース・サイトでは 『長期的な健康へのダメージはよくわかっていないが しかし健康への危険性は低いと思われる』とあったのです 実際これまで 福島の放射能汚染による死者は報告されていないし こういう見解を出すのはまだ早すぎるからでしょうか それとも あなたが過剰反応し 大げさに言っているのではないかと言う人もいるかもしれませんね?」

「こうした見解を述べるのには早すぎるということではありません チェルノブイリの例からも 我々にはすでにわかっているのです 疫学的な測定結果が出ている 数多くの研究結果が チェルノブイリ後の癌の増加を示していますし ありとあらゆる種類の疾患の増加も示しています 『歴史を無視する者はそれを繰り返す』と言うほかありません そんな見方をする連中は概して「核」産業と結びついていますし 健康へのダメージがあり・なしの判断をどうするかで多額の金が動いているのです」

「ちょっとお聞きしたいのですが 日本の関係機関は 9ヶ月で覆いをかけ 原子炉を冷却し、放射能漏れを止めれる など すべてを終えられる自信があると言っていますが この問題を9ヶ月でなんて解決できるでしょうか それでこの大惨事が終焉するでしょうか? (中略) あなたは多分日本政府がいうようには確信が持てないのではと思うのですが 彼らが言うように原発プラントに覆いをかけ 原子炉を冷却し放射能漏れを本当に9ヶ月で止めることができると思われますか?」

「そうは思えません、そうはならないと思います 原子炉に覆いをかけるといいますが まだそれは核分裂している となると 核分裂した放射性物質が地面に滲みこみ また海へと出て行きます 核分裂している原子炉をコンクリートで封じ込めることはできません それは不可能です」

「最後に簡潔に 今『海に流される』とおっしゃいましたが チェルノブイリは内陸ですが 福島原発は太平洋の岸辺に立っている そのことは 日本から離れた”広範囲の地域への放射能汚染”という意味においてどれほど重大なことでしょうか?」

「そうですね、すでに米国で放射性物質が検出されていますし 高濃度のウラニウムとプルトニウムがハワイやマリアナ諸島のエア・フィルターから検出されています また海に出た汚染は海岸沿いを伝っていきます 大変深刻な状況なのです 私のこうした見方は「核」産業や日本の関係機関から良くは思われていませんがね しかし 人々が病気になり死ぬことになるのですから 私からすれば非常に重大な問題なのです」


 
 
水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと
http://katukawa.com/?page_id=4304
 
 
 
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風評被害という言葉で消費を国民に押し付けるな

メディアはなんでもかんでも「風評被害」と言って、
福島や茨城の農産・畜産・海産物が消費がされないのは国民に責任があるように言う。
責任を取るべきは国と東電だろう!

安全と言われようが未知の事態なのだから、恐いものは恐いんだよ。
消費しないという選択も認められるべきだろう。
政府は売れない分の農産物を全て買い取れ。悪徳業者が安く買い叩く前にだ。
税金で買い取ればいい。金を払って食べるぐらいならその金で処分するべきだ。
適当に定めた安全基準で、人工放射能を人間にばら撒くな。
「風評被害」という便利な言葉を使って消費を押し付けるな。

風評被害を本気で防ぎたいのなら、俺みたいな国民に食品が安全である事を本気で理解させたいのなら
政府はメディアと協同して食品ごとの放射線放出計測値を毎日しっかりと公表しろ。
テレビもゴチバトルみたいな国民総白痴化の化石みたいな番組垂れ流してないでしっかりと報道しろ。
「がんばろう日本」と芸能人に言わせるだけで、震災に取り組んでいるかのようなポーズを取るな。


原発事故すらまだ終わっていないのに、政府もメディアも何も変わっていない。
少なくとも本気で取り組んでいるように見えない。
(本気で取り組んでいるのなら、メディアはそれをしっかり報道してくれ。)
変化できない動脈硬化したシステムには破滅しかない。


袋で『風評被害やめろ』『買え!』と、中傷してくる回答者たちに疑問。 - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1159526621

マスコミ「風評被害に苦しむ農家」 はぁ?東電の失態を国民のせいにするな!食わねーのは自己防衛だ
http://hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1302270413/
 
 
 
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運と気まぐれに支配される人たち

ある人は言った。「千年に一度とか、そんなことを想定してどうなる」
日本で最初の原発が誕生してたった40年でそれは来た。
千年に1度というのは1000年間隔で来るわけじゃない。明日にだって来るかも知れないのだ。
「想定外」なんかじゃない。過去の記録を無視しただけだ。


「大津波やM9 想定却下」 福島原発 設計者ら証言
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032390071412.html
↑記事消されてます。


東日本大震災による大津波が発端となり、世界有数の原発事故を起こした東京電力福島第一原発。
その設計や安全性の検証を担った東芝の元社員二人が本紙の取材に応じ、
「設計時は、これほどの津波は想定していなかった」と証言した。東電の想定していた津波は最高で五・五メートル。
実際には倍以上高い十四メートルを上回る大津波が押し寄せており、二人は設計に想定の甘さがあったと口をそろえる。

 取材に応じたのは、一九七〇〜八〇年ごろに同原発の安全性を検証した元技術者の男性(63)と、
七一年から順次稼働した同原発1〜3号機と、5〜6号機の設計に加わった元設計者の男性(69)。

 タービンの安全性の検証に携わった元技術者は、原発の設計図の青焼きを見ながら
「今回のような大津波やマグニチュード(M)9は、想像もできなかった」と振り返った。

 元技術者は事故や地震が原因でタービンが壊れて飛んで炉を直撃する可能性を想定し、
安全性が保たれるかどうかを検証。M9の地震や航空機が墜落して原子炉を直撃する可能性まで想定するよう上司に進言した。

 だが上司は「千年に一度とか、そんなことを想定してどうなる」と一笑に付したという。

 元技術者は安全性を検証して報告したが、建設時にどう反映されたのか知らない。
「起こる可能性の低い事故は想定からどんどん外された。計算の前提を変えれば結果はどうとでもなる」と、想定の甘さを懸念する。



地震予知は「不可能」、国民は想定外の準備を=東大教授 | Reuters
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20609820110414?rpc=122


 またゲラー教授は論文で、東日本大震災で津波の被害を受けた東北地域では過去にも巨大津波が2度発生していたと指摘し、沿岸部の原子力発電所はそうした津波にも耐えうる構造に設計すべきだったと批判。1896年の明治三陸地震で起きた津波は最大38メートルに達したほか、869年の貞観地震の発生時でも東日本大震災と同等の津波が観測され、明治三陸津波では2万2000人が犠牲になったとしている。

 1カ月以上にわたって放射線物質の流出が続く東京電力福島第1原子力発電所は、最大6メートルの津波を想定して設計されており、3月11日に観測された14メートルだけでなく、過去に発生した大津波の高さを下回っている。

 同教授は電話取材で、「この地域ではこれまでに発生した大規模な津波の記録が多数残っている」とし、すべては東日本大震災で福島原発を襲った津波を防ぐには十分な大きさだったと強調した。「(高い津波が)以前にも発生していたことはよく知られており、記録もある。原発設計時には想定する津波の高さを過去と同レベルに設定すべきだった」との見解を示した。



特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか | マネーニュース | Reuters
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPJAPAN-20331820110330?rpc=123

 
  <埋もれた4年前のリポート、福島原発モデルに巨大津波を分析> 

 「津波の影響を検討するうえで、施設と地震の想定を超える現象を評価することには大きな意味がある」。こんな書き出しで始まる一通の報告書がある。東京電力の原発専門家チームが、同社の福島原発施設をモデルにして日本における津波発生と原発への影響を分析、2007年7月、米フロリダ州マイアミの国際会議で発表した英文のリポートだ。

 この調査の契機になったのは、2004年のスマトラ沖地震。インドネシアとタイを襲った地震津波の被害は、日本の原発関係者の間に大きな警鐘となって広がった。

 とりわけ、大きな懸念があったのは東電の福島第1原発だ。40年前に建設された同施設は太平洋に面した地震地帯に立地しており、その地域は過去400年に4回(1896年、1793年、1677年、1611年)、マグニチュード8あるいはそれ以上と思われる巨大地震にさらされている。

 こうした歴史的なデータも踏まえて、東電の専門家チームが今後50年以内に起こりうる事象を分析。その報告には次のような可能性を示すグラフが含まれている。

 ―福島原発は1―2メートルの津波に見舞われる可能性が高い。
 ―9メートル以上の高い波がおよそ1パーセントかそれ以下の確率で押し寄せる可能性がある。
 ―13メートル以上の大津波、つまり3月11日の東日本大震災で発生した津波と同じ規模の大災害は0.1パーセントかそれ以下の確率で起こりうる。

 そして、同グラフは高さ15メートルを超す大津波が発生する可能性も示唆。リポートでは「津波の高さが設計の想定を超える可能性が依然としてありうる(we still have the possibilities that the tsunami height exceeds the determined design)」と指摘している。 

 今回の大震災の発生を「想定外」としてきた東電の公式見解。同リポートの内容は、少なくとも2007年の時点で、同社の原発専門家チームが、福島原発に災害想定を超えた大津波が押し寄せる事態を長期的な可能性として認識していたことを示している。 

 この詳細な分析と予見は、実際の防災対策にどこまで反映されたのか。ロイターの質問に対し、東電の武藤栄副社長は「(福島第1原発は)過去の最大の津波に対して余裕をもっている設計にしていた」とは説明。それを超えるような津波がありうるという指摘については、「学会の中で定まった知見はまだない」との認識を示すにとどまった。 



福島第1原発:東電「貞観地震」の解析軽視
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110327k0000m040036000c.html


東京電力福島第1原発の深刻な事故原因となった大津波を伴う巨大地震について、09年の経済産業省の審議会で、約1100年前に起きた地震の解析から再来の可能性を指摘されていたことが分かった。東電は「十分な情報がない」と対策を先送りし、今回の事故も「想定外の津波」と釈明している。専門家の指摘を軽んじたことが前例のない事故の引き金になった可能性があり、早期対応を促さなかった国の姿勢も問われそうだ。


 
 
でも本当は、想定外か想定内かなんてどうでもいい。
(結局、賠償金は電気料金か税金かの違いで国民負担なのだから。)
それは工作やら取引やらの末に裁判で決まるだろう。
実際、0.1%の確率について一笑に付していい事もある。
ただ、原発の場合は、今回の結果を見れば、やはりそれは許されなかった。
企業の本音としては賠償なんてしたくないしだろうし、想定外と主張するのはもっともだろうし、それは自由だ。
だが、今後も地震や津波、火山噴火、洪水があるごとに国も企業も
「これもあれも想定外」と言って安全の責任を取ろうとしないのなら、
私達は毎日が「タイタニックで朝食を」状態だ。
チームマイナス100%も夢じゃない。
いつか取り返しのつかない過酷事故が起きてみんな死ぬ。
それでは、生き残っている側として、亡くなった方々に申し訳ないだろう。
国と電力会社は原発の安全に対して運まかせではなく、責任を持って望んでほしい。
 
 
 
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