雑記

http://gardener.hustle.ne.jp/diary/

失敗は伝わらない

"TSUNAMI" 失敗は伝わらない


語られている事は原発にも当てはまる。

いつの間にか便利さの前に危なさを忘れる。

知識として事故が起きれば危ないと知っている。

ところが自分が生きている間に事故が起きると思っていない。

時間が過ぎるほど危険に関心を払わなくなり忘れていく。

危険に対する無関心と傲慢さがふえていく。

30年ぐらい経つとものすごく危なかったという事は消えていく。

また同じ事を繰り返す。

コンクリートの石棺にどんな言葉を刻む事になるだろう。


「10メートルの大津波」が「犯人」だった 福島原発想定外の「炉心溶融」事故 : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2011/03/14090411.html?p=all


2011年3月13日夜、巨大地震発生後初の会見で、清水社長は「一番の問題は津波によって非常用設備が浸水したこと」と指摘し、今回の津波が想定外の大きさだったと説明した。



世界が震撼!原発ショック 悠長な初動が呼んだ危機的事態 国主導で進む東電解体への序章|Close-Up Enterprise|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/11628


 地震発生時の11日、福島第1原子力発電所1〜3号機は自動的に止まったものの、津波により外部の設備が使えなくなった。予備の電源も失われ原子炉内を冷やすシステムも動かなくなった。東電はまず電源を復旧しようと電源車を送った。しかしそれをつなぐ部分が水没しており結果的に失敗した。


 
政府筋「東電が米支援は不要と」…判断遅れ批判 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110318-OYT1T00578.htm


 東京電力福島第一原子力発電所で起きた事故で、米政府が申し出た技術的な支援を日本政府が断った理由について、政府筋は18日、「当初は東電が『自分のところで出来る』と言っていた」と述べ、東電側が諸外国の協力は不要と判断していたことを明らかにした。
 政府関係者によると、米政府は11日の東日本巨大地震発生直後、米軍のヘリを提供することなどを申し入れたという。政府は、各国からの支援申し出は被災地での具体的な支援内容を調整したうえで受け入れており、「(断ったのではなく)いったん留め置いた」と釈明する声も出ている。



福島第1原発:東電「貞観地震」の解析軽視
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110327k0000m040036000c.html


東京電力福島第1原発の深刻な事故原因となった大津波を伴う巨大地震について、09年の経済産業省の審議会で、約1100年前に起きた地震の解析から再来の可能性を指摘されていたことが分かった。東電は「十分な情報がない」と対策を先送りし、今回の事故も「想定外の津波」と釈明している。専門家の指摘を軽んじたことが前例のない事故の引き金になった可能性があり、早期対応を促さなかった国の姿勢も問われそうだ。



河野太郎公式サイト | 原子力をめぐる不透明さ
http://www.taro.org/2011/03/post-963.php


原子力関係のあらゆる場面でこのような疑わしいことが起きる。

例えば、原子力のコスト。原子力発電で得られた電力のコストについて、経産省が発表したコストが正しいかどうか検証しようとしてバックデータを要求すると、出された資料の大半は黒塗りだ。
(中略)
かつて超党派の自然エネルギー議員連盟が自然エネルギーの促進のために自然エネルギーによる電力の買い取りをルール化しようとしたことがある。

経産省は、それをつぶすために大急ぎでRPS法案をつくり、各党の幹部に根回しをして買い取りルールを潰し、RPSを導入した。その結果、日本の再生可能エネルギーは諸外国と比べ、大きく遅れを取ることになった。



東電のカネに汚染した東大に騙されるな! :: INSIGHT NOW!
http://www.insightnow.jp/article/6430


寄付講座だけで、東電は東大に5億円も流し込んでいる。一方、長崎大学は、その買収的な本性に気づき、全額を東電に突き返した。水俣病のときも、業界団体は、東大の学者を利用して世論操作を行い、その被害を拡大させてしまっている。いま、同じ愚を繰り返してはならない。


 
 
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秩序の背後に過度の集団主義

日本の「秩序」疑問視も 中国メディア分析
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011031801000760.html


 【北京共同】18日付の中国紙、21世紀経済報道は東日本大震災への日本社会の対応について、秩序ある態度を評価する半面、保守的で危機対応能力不足とも関連があると分析する評論を掲載した。

 震災発生直後、中国メディアは日本絶賛一辺倒だったが、福島第1原発事故の悪化を受けて対応を疑問視する声が出てきた。同紙は「危機でも混乱しない秩序性は文明の象徴だが、同時に保守的な民族性」と指摘。「秩序の背後には過度の集団主義があり、無限の個性を犠牲にしている」などと分析した。

 環球時報も「日本の災害対応能力に疑問」との見出しで外国メディアの日本に対する見方を紹介。日本には「精密な災害マニュアル」があるが、今回のような想定外の危機には「臨機応変に対応できない」とする韓国メディアの報道を伝えた。

 中国では、原発事故悪化にもかかわらず東京などで大半の日本人が普段通り日常生活を送っていることに驚きが広がっている。



一時は手放しで賞賛をしていた中国のメディアも、なかなか冷静になってきたようだ。

私は震災直後から日本を賞賛する海外メディアの報道に疑問だった。日本人を勘違いしている。
日本人は冷静でも秩序があるわけでもなく
互いに互いを監視し合ってきた”村社会”が骨の髄まで染み込んでいるだけだ。

誰かがものを買い占めだせば、それを横目に見ていた人間が私もいいよね、と真似をしだす。
どこかが何か(たとえばCM)を自粛すれば、一斉に自粛ムードになる。
西に避難する人がいれば、あいつは腰抜けだと非難する。(狭いネットの中での話だが)
募金する有名人がいると、あいつはまだだなとか言ってリストまで作り出す。(狭いネットの中での話だが)
放射能の雨が降ってこようが、お隣の旦那が出勤するなら、または上司が出勤するなら自分も出勤するだろう。(それは美徳かもしれない)

そういう民族なのだ。賞賛するほどのことでもない。
個性を潰して皆と横並びになることが尊ばれた教育の結果だ。それは大成功だった。
そして政府は今、この村社会的監視装置によって強固に支えられた横並び主義を一番恐れている。
何か真実を言うたびに針が極端に振り切れてしまうからだ。
 
 
「もし世界の終りが明日だとしても私は今日林檎の種子をまくだろう。」
 
 
これは日本人にとっては、自分で決めたことではなく、他人が決めたことなのだ。
 
 
 
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「終わりなき日常」と言っていた頃が懐かしい

終わりのないものなんてない。
そして放射能と暮らす非日常が、あたかも日常の顔をしてやってくる。
私達は放射能を気にする事に疲れ果てて、そのうちどうでもよくなるだろう。
それが新しい日常になる。
政府は何が起ころうと安全・基準値以下としか言えない。
廃都と引き換えに何百万の人間の健康を危険に晒す事を決めたのだ。

3号機圧力上昇 気体放出へ
3月20日 14時35分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110320/k10014794081000.html


原子力安全・保安院によりますと、空気を直接放出する措置を実際に行えば、今回が初めてで、放射性ヨウ素の放出量がこれまでより増えると予想されるということです。
(中略)
原子力安全・保安院は、「今回の作業で、外部に放出される放射性物質が増えることになるが、東京電力でも議論した結果、やむをえない判断だということになった」としています。



追記:とりやめた模様↓
東電 3号機気体放出当面せず
3月20日 16時13分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110320/k10014795881000.html


福島第一原子力発電所3号機の原子炉の入った格納容器の圧力が上昇しているため、東京電力は、容器内の放射性物質を含む気体を外に放出して圧力を下げる作業を予定していましたが、東京電力福島事務所によりますと、圧力が安定してきたということで、「現在の3号機は直ちに放出が必要な状態ではない。今後、圧力の状態を注意深く見守りたい」と話し、当面の間、放出は行わないことを明らかにしました。



The Evacuation Zones Around the Fukushima Daiichi Nuclear Plant (New York Times 3/16)
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/16/world/asia/japan-nuclear-evaculation-zone.html
アメリカ大使館、福島第一原発の50マイル内のアメリカ人に避難勧告。


※3/16時点での予測モデル
※予測は、格納容器が完全なままで残っているかどうかによる潜在的放射能濃度などの要素に基づいている。

zones-5.jpg 

1.6 km以内は、数週間以内に死亡  ┐
3.2 km以内は、2ヶ月で死亡の可能性 │ 29,000人
4.8 km以内は、口や喉からの出血  │
8.0 km以内は、吐き気、嘔吐、脱毛 ┘
80 km以内は、血液の化学的変化 2,024,000人




福島原発の放射能を理解する
http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html


私たちは、常に自然界の放射線を浴びている。
人体内の天然カリウム40から 0.2ミリシーベルト/年
空気中の天然ラドン222から 1ミリシーベルト/年

数ミリシーベルト(mSv)の被曝は全く心配する必要はない(しかしmSv/時を長時間蓄積するのは良くない)

放射線被曝とガンの発生率
ガンの種類1000mSvの被曝時、
10000人当たりガン発生の増加(人)
白血病
乳がん
甲状腺がん1.6
肺がん
胃がん
結腸がん

注意すべき核種
核種半減期
ヨウ素1318 日
セシウム13730 年
ストロンチウム9030 年
プルトニウム24114 年
ジルコニウム9560 日
モリブデン993 日
ルテニウム10340 日
セリウム14130 日
バリウム14014 日




セシウム137は生殖腺に大きなダメージを与える。
ヨウ素131は甲状腺に蓄積し、ダメージを与える。
ストロンチウムはカルシウムに似た性質で骨に濃縮される。

骨に吸収されたストロンチウム90の生物学的半減期は50年で、有効半減期としては18年。
理論上は放射性物質は消失しないから、一度吸収されたら、一生、造血機能に障害を与え続ける。

最も危険なα線を放出する酸化ウランや酸化プルトニウムを肺に吸い込めばどうなるか?
ウランの生物学的半減期は300日。プルトニウムの生物学的半減期は、骨では50年、肝臓で20年。
そして、肺や骨髄や生殖器は、至近距離から死ぬまでα線を浴び続けることになる。




Simulation de Nuage radioactif Fukushima (IRSN)


実は15日にドライベントやってました。

東電、蒸気放出の実施日を訂正
2011.3.21 11:15
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110321/dst11032111150032-n1.htm


 東京電力は21日、福島第1原発2号機で原子炉格納容器内の放射性物質を含む蒸気を外に逃がした操作について、実施したのは15日午前0時からの数分間だったと発表、「16日から17日にかけて実施した」との20日の説明を訂正した。

 格納容器につながる「圧力抑制プール」内の水を通さずに蒸気を直接逃がすため、放射性物質をより多く放出する方法だった。



都内における大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果について
3月15日
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/keisoku-0315.pdf


測定場所:東京都世田谷区深沢
単位(Bq/m3)※
採集時間ヨウ素131ヨウ素132セシウム134セシウム137
0:00- 7:1210.88.51.91.8
7:12- 8:233.41.20.20.2
8:23- 9:006.23.40.80.8
9:00-10:0067591211
10:00-11:002412816460
11:00-12:00831022423
12:00-13:008.78.32.22.2
13:00-14:005.64.20.80.8
14:00-15:006.24.610.9
15:00-16:009.87.21.91.8
16:00-17:00117.51.91.7
17:00-18:00117.61.81.7
18:00-19:00129.32.42.1
19:00-20:009.46.722
20:00-21:003.32.70.90.7
21:00-22:003.42.50.70.6
22:00-23:003.430.90.8
23:00- 0:001.61.20.30.3

※例えば、10Bq/m3の場合、1m3の空間の中に、1秒間に10個の放射線を出す能力のある放射性物質が存在していることを意味します。



日本人の平均寿命はこれから短くなるだろう。
人が早く死ぬことによって、皮肉にも高齢化社会と年金問題と少子化問題が同時に解決するだろう。
ある人は少し短くなった人生をより享楽的、退廃的、利己的に生きるだろう。
またある人は限られた命を有意義に使う事に目覚めるかもしれない。
私達は未来に何を残すのか。原発の無い世界か、原発と原発が出すゴミと放射能にまみれた世界か。
 
 
 
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セシウムと暮らす30年

放射線は「甘く見過ぎず」「怖がりすぎず」 八代嘉美
http://synodos.livedoor.biz/archives/1710889.html


今回の事故に際して、厚生労働省と経済産業省は、東京電力福島第一原発で緊急作業にあたる作業員の被曝線量の上限を、それまでの100mSvから250mSvに引き上げる決定を下した。だが、この値も1990年に国際放射線防護委員会が定めた、重大事故時の緊急作業での国際基準500mSvよりは低い値に設定されている。

強調しておかなければならないのは、妊娠初期の胎児は放射線の影響を受けやすいので、注意が必要だということだ。妊娠14〜18日という、妊娠に気づいていない可能性が高い時期の胎児にあっては、安全装置をすっとばすようなレベルで細胞分裂が起こっていて、250mSvで奇形が現れるとされている。

重篤な急性症状が現れる目安になっているのはおおよそ1Svで、被曝後、数週間以内に吐き気や倦怠・疲労感などが現れるが、それでもほとんど治癒されるという。
(中略)
東京電力などによれば、今回の福島原発では400mSv/hという記録が報告されているが、放射線量が400mSv/hのまま一定で、なおかつ30分間その場にとどまりつづければ、急性障害が懸念される線量に達することになるが、現時点では幸い現地でも、1時間以上にわたってこの線量が維持されていることはないようだ。
(中略)
また、放射線障害には急性の症状のみではなく、がんや白内障、不妊など、被曝後しばらくたって現れる症状もある。こうしたものを晩発効果と呼び、深刻なものとして白血病とがんが知られている。
(中略)
しかし、晩発効果も200mSv以上の場合に統計的な影響が現れるため、今後の数値には注意を払わねばならないが、現在の状態が維持されるのであれば、避難区域の外側では晩発効果があるほどの放射線量に到達してはいないといえよう。

単純に外界で観測される放射線から受ける障害としては上記のとおりであるが、ではなぜ、屋内退避地域などで「花粉症対策」になぞらえた放射線対策を行わなければならないのか。それは、福島原発から飛散した微粒子状の放射線源があり、それを体内に取り込む「内部被曝」を避けなければならないからだ。

また、ただ単に体のなかを通りすぎていくだけならばよいが、今回よく名前が登場するふたつの放射線源(核分裂生成物)でいえば、ヨウ素は甲状腺に蓄積するし、セシウムは体内に普通に存在するカリウムと入れ替わって筋肉に蓄積してしまう。つまり体内の組織に蓄積してしまうことで、汚染の除去が外部汚染よりはるかに困難となり、長期間被曝しつづけることになってしまうのだ。

ただし、物理的な半減期(放射性物質から放出される放射線量が半分になる時間)に加え、排便や排尿などに伴い体外に排出されることを計算に入れた「生物学的半減期」というものがあり、セシウムの物理的な半減期が30年であるのに対し、生物学的には約90日で半減すると計算されているため、かならずしも物理的な半減期のあいだ、放射線にさらされるわけではない。


上の記事のように体内から排出されたとしても、セシウムが環境中に残留しているなら、それをまた取り込む事になるのではないか?
そしてまた体内被曝を繰り返す。
結局は私達はセシウムを体内に取り込んでは排出する作業を30年+α続けることになる。(微量だとしても)
しかも、その対策は市販のマスク付けるなどという「花粉症」と同様のレベルの低い自衛手段によって行われるのだ。
(そもそも私は、被爆対策が花粉症対策などと同等に語られているのが非常に腹立たしい。
心配ないと言うばかりで、撒き散らされた放射能に対して根本的な対策を行わない国と東電の無策。)

そして数十年経った後に、体内被曝のせいでどこかしこ体がおかしくなったとしても、
その時にはそれが今回の事故と関係があると認定されるのは難しくなっているだろう。
つまり、国や東電が晩発効果まで面倒を見るとは思えない。
 
 
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東電幹部が謝罪 廃炉の見方も(ただし1〜3号機)

東電幹部が謝罪 廃炉の見方も
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/k10014770451000.html


放射性物質の外部への放出が続き深刻な事態に陥っている福島第一原子力発電所の事故について、18日夜、東京電力の幹部が福島市内で会見し、震災から1週間たった今も事態を収束できないことを謝罪し、海水を注入した原子炉は廃炉にせざるをえないという見方を示しました。
(中略)
「福島第一原発を廃炉にするのか」という質問に対しては、「廃炉にするか、経営幹部で議論したことはないが、緊急時とは言え、原子炉に海水を注入という最後の手段を講じたのは事実だ」と述べ、海水を注入した1号機から3号機については廃炉にせざるをえないという見方を示しました。


海水を注入しなかったらまだ使うつもりだったのだろうか。
4〜6号機はまだ使う気か。放射能だらけの土地で誰が働くのだろうか。


asahi.com(朝日新聞社):放射線量、福島県内で高レベル続く - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0318/TKY201103180413.html?ref=rss


福島第一原発事故の影響で上がった放射線量は、福島県内では18日も通常より高い値が続いた。特に原発の北西30キロ付近では、1時間あたり150マイクロシーベルトという高い値が計測された。専門家は、一時的に上がっている可能性もあるが、注意深く経過を見守る必要があると指摘している。一方で全国的には下がる傾向だった。
(中略)
 毎時150マイクロシーベルトは、その場に7時間いれば、一般の人の年間放射線被曝(ひばく)限度量である1ミリシーベルト(1ミリは1千マイクロ)を超える値だ。
(中略)
 また文部科学省が各都道府県の定点で観測した値(同日午前0時〜午後5時)によると、茨城、栃木、群馬、埼玉の4県で、平常時の上限を超える値が観測された。
(中略)
 福島県内で高い値が続く理由について、財団法人・日本分析センター(千葉市)の池内嘉宏理事は「ヨウ素やセシウムなどの放射性物質が大気とともに流れて、計測地点を通過した時点で高値になったのではないか。福島市などは、地面に降りた放射性物質から放射線が検出されている可能性がある」と話す。


(胸のX線検診1回≒50マイクロシーベルト)
毎時150マイクロシーベルトは、胸のX線検診を1時間に3回、24時間に72回、10日で720回、30日で2160回・・・


福島第一原発:報道をはるかに超える放射能 死を覚悟する自衛官、国のリーダーにその認識はあるか JBpress(日本ビジネスプレス)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5677


(中略)
 その証拠に、3月17日に人事院が、福島第一原子力発電所の関連作業に当たる一般職国家公務員に限り、放射線量の許容上限を従来の100ミリシーベルトから、250ミリシーベルトに引き上げる規則改正を行いました。これは自衛官にも準用されます。

 これは、単純に、許容量を上げなければ作業ができないほど原発所内の放射線量が増加していることを意味しています。

 ここで言う被曝限度とは実効線量限度のことで、これは外部被曝と内部被曝の集計で表されます。年間線量限度は50ミリシーベルトです。男性が緊急作業に従事する場合の実効線量限度は、100ミリシーベルトです。

 これを、250ミリシーベルトに変更するということは、外部被曝だけを表す等価線量を300ミリシーベルト以上(目の水晶体)、1シーベルト以上(皮膚)にするということです。

 政府や東電が発表している以上の放射線が、原子炉建屋付近に発生していると見て間違いないでしょう。
(中略)
 3月17日には、福島第一原発3号炉に対して、CH−47(陸上自衛隊)2機による空中からの給水が合計4回実施されました。

 3号炉は、MOX(ウランとプルトニウムを混合した)燃料を使用しているため、特に放射線が強いと思われるので危険度が極めて高い状況にありましたが、ヘリ隊クルー19人はやり遂げました。
(中略)
 同日、3号炉に対して地上からは、陸海空3自衛隊により、原子炉高圧放水可能な大型消防車5台による放水が34分間(約30トン)行われました。

 放射線量は明言されていませんが、先ほど述べたように相当高い放射線量の中で、原子炉建屋から10メートルという至近距離から放水しました。この大型消防車も通常車両ですので、放射線対策は講じられていません。まさに、自衛官は命がけで前線に出たのです。



放射線、放射能と健康被害(1) 保健医療経営大学
http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/3913


福島原発が今どういう状況にあるかといえば、

(1) 非常に強い「放射能」を備えた核分裂物質が原子炉内で暴れており、「放射線」をたくさん放出している。
(2) (1)の放射線の影響で「放射能」を帯びた放射性物質が、少量、大気中に放出されている。

という事態です。

(1) については、その「放射線」はあまり遠くまでは到達しません。
原発正門で中性子線が検出されていますので原発敷地の外には漏れていますが、住居地域までは到達していないだろうと思います。
原爆放射線の場合も、爆心から2キロ以遠まで到達した放射線量はわずかでした。

(2) については、「放射能」を帯びた物質が原子炉周辺の大気を漂っています。
水素爆発とともに比較的上空へ放出された「放射能」は、風下をずっと遠方まで拡がってゆきます。
この遠方まで到達した「放射能」から放たれた「放射線」が遠方の測定器で計測され、200キロ以上離れた東京や神奈川などでも通常の数倍の測定値が出ているのです。
遠方では「放射能」もかなり薄まっていますので、それらから放たれる「放射線」量は健康影響を過度に心配するほどの量ではありません。
チェルノブイリやスリーマイル島の過去の事例からの類推では、「放射能」を帯びた放射性物質は、ヨウ素、キセノン、セシウムといった空気より重い元素が主ですので、ほとんどは原子炉周辺の地域に沈降するはずです。
また、たとえばヨウ素の半減期は8日キセノンの半減期は3.8分ですので、遠方へ運ばれてゆくうちに放射能は弱まってゆきます。
ただ、風に乗って遠方まで「放射能」が運ばれていることは間違いありませんので、少量の「放射能」がたまたま人に付着するおそれがあり、その点について警戒が必要となります。



MIT原子力理工学部による改訂版・福島第一原発事故解説 - arc の日記 : digitalmuseum
http://d.hatena.ne.jp/arc_at_dmz/20110316/fukushima_nc_power_plants


いくつかの燃料棒被覆管の温度は、1200℃を超過し、ジルコニウムと水の間の反応を引き起こしました。この酸化反応は水素ガスを生成し、水素ガスが放出された混合蒸気と混ざり合いました。

素ガスは極めて引火しやすく、十分な量の水素が空気と混ざると、空気中の酸素と急速に反応して爆発を生じます。排出プロセスのどこかの段階で、十分な量の水素が格納容器の内部に貯まり(格納容器の内部には空気はありません)、そして水素が空気中に排出されたときに爆発が発生しました。爆発は格納容器の外部で発生しましたが、原子炉建屋(防御機能はありません)の内部および周辺です。
(中略)
今回は、いくつかの燃料棒被覆管が1200℃を超えたため、ある程度の燃料損傷が発生しました。核物質それ自体は未だ無傷でしたが、それを覆うジルコニウムの殻は溶けて機能を失い始めました。この時点で、放射性核分裂生成物(セシウム、ヨウ素、等)が一部混ざりはじめました。少量の放射性物質(セシウムやヨウ素)が大気中に放出され、蒸気中に検出されたことが報告されています。


 
 
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耐えてないから

原発「津波に耐え素晴らしい」 原子力行政「胸を張るべきだ」 経団連会長が発言−北海道新聞[経済]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/278915.html

安全のはずが命がけ…怒る自衛隊・防衛省 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00496.htm


 放射能汚染の懸念が一層高まる事態に、自衛隊側からは怒りや懸念の声が噴出した。関係機関の連携不足もあらわになった。

 3号機の爆発で自衛官4人の負傷者を出した防衛省。「安全だと言われ、それを信じて作業をしたら事故が起きた。これからどうするかは、もはや自衛隊と東電側だけで判断できるレベルを超えている」。同省幹部は重苦しい表情で話す。

 自衛隊はこれまで、中央特殊武器防護隊など約200人が、原発周辺で炉の冷却や住民の除染などの活動を続けてきた。東電や保安院側が「安全だ」として作業を要請したためだ。

 炉への給水活動は、これまで訓練もしたことがない。爆発の恐れがある中で、作業は「まさに命がけ」(同省幹部)。「我々は放射能の防護はできるが、原子炉の構造に特段の知識があるわけではない。安全だと言われれば、危険だと思っていても信じてやるしかなかった」。別の幹部は唇をかんだ。

(2011年3月15日14時47分 読売新聞)



被曝の恐怖、余震…真っ暗な建屋で決死の作業 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00701.htm


 高濃度の放射性物質の放出が続く福島第一原発。放射能汚染の恐怖と闘いながら、決死の作業が続く。

 15日朝に大きな爆発が起きた2号機。

 東電や協力企業の作業員ら800人が水の注入作業を行っていたが、爆発に伴い、「必要最小限」という50人を残し、750人が一時、現場から離れた。被曝(ひばく)を避けるため、放射線量が高くなると作業を中断しなければならない。15日午前、隣接する3号機付近で観測された400ミリ・シーベルトの環境下で作業できる時間は15分が限度。津波による被害で、停電も続く。

 照明がつかないため真っ暗な建屋内で、作業の効率はあがらない。余震が続く中、津波警報で作業の中断を余儀なくされることもある。400ミリ・シーベルトを記録したのは、作業員が携帯する放射線監視装置だった。

 12日午後、高圧になった1号機の格納容器内の蒸気を逃がすための弁が開放された。格納容器に亀裂が入る最悪の事態はまぬがれた。その弁を開ける作業にあたった男性は、100ミリ・シーベルト以上の放射線を浴び、吐き気やだるさを訴えて病院へ搬送された。

 もともと、この作業では、大量の放射線を浴びる危険があった。このため、1号機の構造に詳しいベテラン社員である当直長が作業を担当。「タイベック」と呼ばれる特殊な全身つなぎ服とマスクを身につけ、手早く弁を開けたが、10分超で一般人が1年に浴びてもいい放射線量の100倍にあたる放射線を浴びた。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、同原発で注水作業に当たる東電職員らは約70人。ポンプなどを制御しつつ、交代しながら格納容器付近の現場で活動している。

 本来、中央制御室で監視できる計器も、被災後、故障し計測不能なものがある。遠隔制御も不能で、原子炉冷却のために弁を開く作業も現場で手作業するしかない。福島第一原発は1971年に1号機が稼働した古い原発で、通路などが狭く作業しにくいことも足を引っ張っている。

 注水が進めば原子炉内の圧力が上昇し、炉の崩壊の危険性が高まるため、弁を開いてガスを外部に放出しながら進めなければならない。ガスは放射性物質を含むため、放出自体は最小限に抑えなければならない。東電の担当者は「バランスをみながらぎりぎりの選択の連続だ」とため息をつく。

(2011年3月15日20時01分 読売新聞)



日本の原発についてのお知らせ;英国大使館
http://clip.kwmr.info/post/3896045912

科学雑誌ニュートン-【放射線】どんな種類がある? 人体への影響は?
http://www.newtonpress.co.jp/newton/radiation/html/radiation.html

「地震と共存する文化を」〜衆議院で石橋教授が原発震災を強く警告(全文)
http://www.stop-hamaoka.com/koe/ishibashi050223.html

破局は避けられるか――福島原発事故の真相 ジャーナリスト 広瀬隆|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/11514

福島第一原発で何が起きているのか――米スリーマイル島原発事故より状況は悪い| nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110315/263842/

未曾有の震災が暴いた未曾有の「原発無責任体制」 | Foresight
http://www.fsight.jp/article/10319

日本の原発奴隷
http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm

『野宿労働者の原発被曝労働の実態』をテキスト化していただきました 山谷ブログ-野宿者・失業者運動報告-/ウェブリブログ
http://san-ya.at.webry.info/201103/article_11.html
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放射能放出は何ヶ月も続く

福島第1原発2号機、燃料棒が露出 冷却機能失う
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E3E6E2E1E38DE3E6E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2


東日本巨大地震で被害を受けた東京電力の福島第1原子力発電所2号機は原子炉内の燃料を冷やす機能をすべて失い、14日午後5時、燃料棒が露出した。燃料棒の温度が上がり、原子炉を損なう炉心溶融の恐れがある。原子炉建屋の水素爆発を起こした同1号機や3号機に続き、深刻な事態に陥った。



恐ろしい冷却水喪失
http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-1.html#4


 原子力の本質的な弱点として、人工放射能が出す崩壊熱があります。原子炉の燃料は、崩壊熱のため、停止後も大量に発熱し続けます。そのため、原子炉が地震で止まっても、崩壊熱を取り除くため、冷却し続けなければなりません。

 崩壊熱は、原発を運転していようが止めようが無関係に発生し、止めることも減らすこともできません。放射能の寿命は一瞬のものから数十億年のものまで、種類によってちがいます。

 アメリカ・日本型の原子炉では、燃料が密集しています。そのため発生する崩壊熱の逃げ場がありません。大口径の配管が破れると、冷却水は沸騰して失われてしまいます。冷却水がすべて失われると、核分裂反応は止まります。

 けれども崩壊熱による発熱のため、燃料集合体の温度は10〜60分後には数千度になり、溶け落ちます。これを、炉心溶融(メルトダウン)といいます。

 30〜120分後には原子炉の鋼鉄も溶かしてしまいます。溶け落ちた燃料が水に触れると水蒸気爆発を起こします。原子炉格納容器が破壊されればチェルノヴィリを上回る大事故になります。

 冷却水で冷やさなくてもメルトダウンを起こさなくなるまでには最低でも3ヶ月かかると言われています。(1年という説もあります。)



福島第一原発、日米の専門家が「放射能放出は何ヶ月も続く」
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2011/03/post-8b65.html


アメリカ国防総省の職員によると、原発から60マイル(96.6km)も離れた場所の上空を飛行していた軍のヘリコプターから、放射性物質であるセシウム137とヨウ素121を検出した。
(中略)
ダメージを受けた炉心は、海水などで冷やし続けなければならず、その間、放射線物質を含む蒸気を大気中へと排出し続けなければならない。これは、1年以上も続くかもしれない。この期間、避難している何万もの人たちは自宅に帰ることはできないし、内陸に向かって風が吹けば放射線物質は都市部へと運ばれる。



MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説
http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/2406950.html


・発電所は現時点で安全であり、安全であり続ける。
・日本はINESレベル4の事故を目にしている。ローカルの影響を及ぼす核事故であり、発電所を持つ会社にとっては悪いことだが、他の誰にも影響はない。
・圧力弁が解放されたときにいくらかの放射線物質が放出された。放射化した蒸気による全ての放射性同位体は無くなった(崩壊した)。ごく少量のセシウムとヨウ素が漏出した。もし蒸気放出時にあなたがプラントの煙突のてっぺんに座っていたのなら、あなたは、元の寿命を回復するために禁煙しないといけないかもしれない。セシウムとヨウ素同位体は海に運びだされ、二度と出会うことはないだろう。
・第一の格納容器には限定的なダメージがある。これは冷却水に幾らかの放射性セシウムとヨウ素が漏出したことを意味するが、ウランや扱いにくいモノ(酸化ウランは水に溶けない)が漏出したわけではない。第三の格納容器内の冷却水を扱う施設がある。放射性セシウムとヨウ素はそこから除去され、最終的に最終処理場に放射性廃棄物として貯蔵されることになるだろう。
・冷却水として使われた海水はある程度放射化する。制御棒が完全に挿入されているため、ウランの連鎖反応は起こっていない。これは「主な」核反応が起こっていないことを意味し、放射化には関与しない。ウランの崩壊はずいぶん前に終了しているため、中間生成物の放射性元素(セシウムとヨウ素)はこの時点でほとんど消失している。これは放射化をさらに減少させる。結論として海水のある程度の低レベル放射化が見られるが、これは処理施設で除去される。
・海水は通常の冷却水にそのうち置き換えられる。
・炉心は分解され、処理施設に転送されるだろう。これは通常の燃料入れ替えの時と同様だ。
・燃料棒とプラント全体は潜在的なダメージをチェックされる。これには4-5年かかる。
・全ての日本のプラントにおける安全システムはM9.0(もしくはより悪い)の地震と津波に耐えるだろう。
・私はもっとも重要な問題は長期に渡る電力不足になると考えている。おおよそ半数の日本の原子炉はおそらく査察されなければならないだろう。これにより国家の15%の電力生成能力が失われる。これは通常、ピーク負荷時にのみ利用されるガス発電施設を通常時にも稼動させることでカバーされるだろう。これは電力料金の上昇をもたらす上、日本のピーク時における潜在的な電力不足をもたらすだろう。



要点:
※核燃料容器であるジルコニウムチューブの融点は2200℃
※核燃料である酸化ウランの融点は約3000℃
※核燃料容器の中に核燃料が密閉されたものが燃料棒と呼ばれる
※全ての燃料集合体をまとめて炉心となる
※炉心は圧力容器の中に配置される

※燃料棒が露出すると、、、
・45分後に2200℃に達する。
 (10〜60分後には数千度(はっきりした数値不明)になるという表現もある。)
・炉心が溶け落ちた場合、炉心溶融(メルトダウン)と言う。
 これは炉心の定義から、核燃料も溶けた状態と言える。
・30〜120分後には原子炉(圧力容器)の鋼鉄も溶ける、という説もある。

※溶け落ちた燃料が水に触れた場合は水蒸気爆発を起こす(?)
※爆発で原子炉格納容器が破壊されれば大事故になる。
 (確かに大事故になるだろうが、水蒸気爆発のトリガーが良く分からない。)

とりあえず結論:
本来は燃料棒の中にある放射性セシウムとヨウ素が検出された事から
以下の経緯を辿っていると思われる。

冷却機能、冷却水喪失→核燃料容器が溶ける→水素が大量発生→水素爆発

水(海水)を注入

(爆発は起きないものの)大量の水蒸気が発生

圧力容器内(格納容器内?)の圧力が高まる

水蒸気を放出(放射能を含む)

水位下がる

水(海水)を注入

(繰り返し)


・格納容器の破壊さえ起こらなければ、最悪の事態は免れる。
・海水が冷却水として使われる事、放射能を含んだ水蒸気が放出される事について環境への影響は軽微という説もあるが、
それは汚染除去ができる設備が機能している事が前提であり、現時点で判断は難しいだろう。
(剥き出しのウランに直接海水をぶっかけて出てきた水蒸気かも知れないのに、何が起こっているか確定していない以上、現時点で影響軽微なんて、自信をもって言えるだろうか。)
・炉心が完全に冷却されるか冷却機能が完全に回復するまでは安心はできない。(それは数日〜1年かかる)
 
 
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東日本大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP

東日本大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP
Japan quake radioactive material monitoring post MAP

  up0738.jpg

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2011/10/12最新↓
20111014_1.JPG 20111014_2.JPG
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放射能漏れを放射線量で片付けようとするマスコミ&専門家

報道を見ていると、放射能(放射能が含まれた蒸気)が施設外に放出された事も、
避難者の中に被爆者が出いてる事も報じているが、
各局も放射線量的に問題ないと繰り返すばかりだ。
問題は放射能=放射性物質がどこへ行くかという事だ。
既に被爆された方の中には放射能に侵された塵や埃を吸い込んだ人もいるかも知れない。
全員がマスクを着用していたわけではないからだ。
定点観測した放射線量が大した事なくても、
放射能を吸い込んで体内に蓄積されれば、体内被爆になるのに、
その危険性について誰も触れていない。
放出された放射能は大気中に希散するだろうが、消え去るわけではないのに。
今後(微量だろうが)放射能を含んだ雲が私達の町にもやってきて雨を降らせないとも言えない。
ダムや田畑に降り注ぐかもしれない。
定点観測の放射線量が示す様に、今も放射能は放出され続けている。
最悪の事態を避ける為に、仕方無いのかもしれないが、
放射能漏れという事故(意図的に出した事象も含む)を
放射線量で片付けてしまうような事はあってはならない。
もっとこの事について深刻になるべきなのだ。
 
 
 
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福島原発40年

まず最初に、今回の地震・津波で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。


福島第一原発1号機の40年超運転に反対し情報公開と県民説明会の開催を求める申入書
http://hairoaction.com/?p=70

以下抜粋。


東京電力株式会社  社長  清水 正孝  殿            2011年2月23日

福島第一原発1号機の40年超運転に反対し情報公開と県民説明会の開催を求める申入書

貴社福島第一原発1号機は、3月26日に営業運転開始40年となり、当初の設計寿命を迎えます。国は、原発の高経年化対策として、運転開始30年を超える原発は通常の定期検査のほかに、10年毎に安全性の評価と点検などの保全計画策定を事業者に義務づけており、貴社は、昨年3月、最長60年まで機器・構造物を現在の保全活動継続で維持できるという技術評価書を国に提出し、2月7日、これを審査した経済産業省原子力安全・保安院が今後10年間の運転継続を認可しました。
これまで、日本原子力発電敦賀1号機と関西電力美浜1号機が40年を超えて運転を続けており、敦賀1号機は6年、美浜1号機は最長10年運転した後は廃炉にする方針を明らかにしています。しかし、福島第一原発1号機は、廃炉の方針を示しておりません。福島第一原発では、今後10年以内に、2〜6号機のすべてが営業運転40年を迎え当初の設計寿命を迎えますが、老朽化と設計寿命を超えた長期運転は、事故のリスクをますます拡大することになります。
貴社がどのような見通しで福島第一原発1号機の40年超運転を実施するのか、設計寿命を超えて運転することの合理性と安全性に対して、福島県民は大いに不安を感じています。事業者である貴社は、当初の設計寿命40年を超えて長期運転に入る事態を重く受け止めるべきです。
(中略)
この際、住民、県民に直接説明する場をつくり、設計寿命を超えて長期運転することの合理性と安全性の根拠を説明すべきです。住民、県民の合意もないまま40年超運転を強行することは、許されません。効率優先で稼働率アップのために老朽炉を長期運転で酷使することは、安全性を犠牲にするものです。わたしたちは、以下申入れ速やかな回答を求めます。


 
 
原発がどんなものか知ってほしい(16)
http://www.iam-t.jp/HIRAI/page16.html

以下全文転載。


原発がどんなものか知ってほしい(16)
平井憲夫

廃炉も解体も出来ない原発い
 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

 結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません


 
 
福島第1原発で新たに33機器点検漏れ
http://www.minyu-net.com/news/news/0301/news3.html


 保守管理の規定の期間を超えても点検を実施していない点検漏れの機器が見つかった問題で、東京電力は28日、経済産業省原子力・安全保安院に調査結果を最終報告した。報告では福島第1原発で新たに33機器で点検漏れが見つかった。県は「信頼性の根本に関わる問題」と東電に再発防止策の徹底を求めた。
 東電によると、福島第1原発で見つかった点検漏れは定期検査で行われる機器ではなく、東電の自主点検で定期点検が行われている機器。しかし、最長で11年間にわたり点検していない機器があったほか、簡易点検しか実施していないにもかかわらず、本格点検を実施したと点検簿に記入していた事例もあった。
(2011年3月1日 福島民友ニュース)


 
 
<私のまとめ>
・福島第一原発1号機は、2011年3月26日に営業運転開始40年となり、当初の設計寿命を迎える。
・具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた。
・厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになる為、最初、耐用年数は10年だと言っていて、10年で廃炉、解体する予定でいた。
・1981年に10年たった1号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かった。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になった。
・放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかる。
・結局、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の「修理」をした。
・福島第一原発1号機は、廃炉の方針を示していない。(福島第一原発では、今後10年以内に、2〜6号機のすべてが営業運転40年を迎え当初の設計寿命を迎える。)
・東京電力は、2010年3月、最長60年まで機器・構造物を現在の保全活動継続で維持できるという技術評価書を国に提出し、2011年2月7日、これを審査した経済産業省原子力安全・保安院が今後10年間の運転継続を認可した。

 
原子炉の本来の耐用年数は10年程度(設計次第で30〜40年になる?)であるが、廃炉・解体には、放射能の問題から製造の数倍のコストがかかる。
結局、廃炉・解体ができない為、国は定期検査や保全計画策定を事業者に義務づける事によって老朽炉を長期運転で酷使し続ける事を認めている。
 
本来の耐用年数を超えた原子炉で事故が起きたとすれば、それはきっかけが地震であれ、人災だろう。
 
電気は生活に絶対に必要であるが、それは結論ありきで評価された偽りの安全性の上に成り立っていた。
今も老朽化した原子炉が全国各地で動いている。
私達は電気の使い方を改めなければいけない。
 
 
 
とは言え、原子炉の格納容器は地震、津波、圧力、高温、爆発によく耐えたと思います。これは日々の(漏れがあったものの)保全作業の賜物です。
そして、今も決死の覚悟で作業されている職員・作業員の方々には本当に頭が下がる思いです。
悪いとすれば、それは机上で強引な原子力政策を押し進めてきた政策者達であって、決して現場の職員・作業員の方々ではない事を強く付記しておきます。
 
 
 
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