雑記

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滅びゆく地方都市

昔住んでた岐阜市ってあるんですよ。
日々朽ちて行ってるんですけど、今でもたまに小旅行がてら行くと
時間がゆっくり流れてる感じがして、それもいいなと思ってたんです。

昔は、岐阜にもパルコがあったんすよ。
それが無くなったのが滅びの始まりで。
丸栄だったか三越だったか忘れてしまったけど、
それがダイソーになって、それすらもなくなってしまって。
ダイソーの前に自転車止めてた大量のおばちゃん達は
どこへ行ってしまったん?

おいしいパン屋があったんですよ。ドンクだったっけ?
マックもあったんすよ。今はもうない。

昔は立体駐車場が屹立してたんだけど、今は野ざらしの
コインパーキングだらけ。

まず町に人がいない。若者がいない。
若者がいないから、若者が夢をかけて店を出すけど
潰れて行ってしまう。若者の生命をも吸い取って町が沈んでいくよ。

人がいないからパチンコ屋も数か月ぶりにいったら
台台台台台台台台台台台 こうだったのが
台壁台壁台壁台壁台壁台 こうなってました。


昔食べに行ってたお好み焼き屋も無くなってたよ。
自分がお気に入りだったさぬきうどん屋はとうに無くなっているよ。
シャッター街で生き残ってるのはチェーン店ぐらいだよ。


泊まったホテルの窓からの眺めは、それは懐かしくて変わらない岐阜の光景だけど、
何十年もかけて少しずつ滅びていってる。
その中にどれだけの希望や生命が飲み込まれていったか。
人は何を思ってこの町に生きるのか。
それでもまた日は昇って、何事もないかのように長良川は流れて
日々は続いていくよ。


どうかお元気で。
 
 
 
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