雑記

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アッパーか、ダウナーか

本屋に行くといつも思うこと。
話し方や、仕事の仕方、思考法といった、「今のままの自分では駄目」で、自己を改造していく、自己啓発系(これをアッパー系の本と呼ぶ)の本が次から次へと並ぶ横で、
頑張らない、無理しない、現状を肯定し、現状でなんとかしていく「自分はこのままで良い」系のダウナー系の本もずらっと並んでいたりもする。

もっと頑張ろうという本と、もう頑張らなくても良いという本が一つの本屋に一緒に並び、異様な光景にも思える。どっちやねんと。

どちらが正しいという事があるわけでもなく、その時の「気分」で選んでいるだけじゃないか。そして、それをずっと続けさせられる。

どちらの選択にしても、資本主義というものの中で、頑張ろうという事はおろか、頑張らない事まで含めて「商品」としてパッケージ化されている事に不気味さを感じるのである。

こういった状況にあっては、どちらも買わない、読まない(なるべく)という態度が正しい様にも思われる。余分な知識を入れずに結局最後は自分の力で考えざるを得ないんじゃないかと。それは地味でしんどいことだけど。
 
 
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