雑記

神は人類の設計を失敗した。
食べないでも生きていける体が良かった。
老いて恋愛ができなくなるなら最初から性別なんて要らなかった。
恋愛も人生も諦めてただ働かなくてはいけないだけなら
植物みたいな方が良かった。

どれだけの人が恋愛に成功したのか、人生に成功したのか。

若さを諦められないことで生まれる苦しみ。
だが老いを認めれば、残るのは無味乾燥な働くだけの人生。
時間に追われ、競争を強いられ、数値で評価され、何も救いはない。
諦めが人を殺す。絶望という名の病だ。

今は若い君も、何度か恋に破れて、競争に敗れて身の程を知り、
少しばかり人生を踏み外せば、何れこの苦しみが分かる。

老いた肉体を保持するための一切れのパン。ひと時の休息。
そんな無意味な繰り返しが延々と続くんだ。

神は失敗したんだ。